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「新入社員歓迎会」
【OL/お姉さん 官能小説】

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「新入社員歓迎会」-2


 いよいよ美緒の番がやって来た。相手は、今年営業で採用になった中で一番大人しいと思われる今井早百合だ。早百合はすでに泣きべそをかいて、立っているのがやっとという状態だった。
「ちょ、ちょっと待ってください…。私、できません…」
 美緒は必死で谷口に訴えた。
 宴会の座興で悪ふざけが過ぎたとしても、強く抵抗すれば、許してもらえるだろうという甘い認識が美緒にはあった。他の女の子が裸になっていっても、どこか心の中で、自分はハダカにならなくても大丈夫という気持ちがあったのだ。彼女たちは場を盛り上げるために、事前に幹事に頼まれていたのかもしれないし、自分にはそうした依頼はなかったのだ。もちろん、どんなに頼まれても、人前で肌を晒すことなどOKしないつもりだったが、少なくとも、前もって話もないのに、本当に裸にされるとは思っていなかった。
「そう言われても、これは営業部の伝統行事だからなあ、嫌でもやってもらうしかないよ。」
 口だけは気の毒そうに言いながら、谷口の目はむしろ楽しげな色が浮かんでいる。相手が本気だとわかると、美緒は頭が真っ白になり、軽いパニックが襲ってきた。
「いやですっ、わたし、私、帰りますっ!」
 実際、美緒はその場を逃げ出そうとしたが、出口は遠く、男性社員がそれとなく邪魔をして、前に進めない。
「ひ…、人前でぇ、裸になるぐらいの度胸がなくて、えい…、営業が務まると思うのかぁ!」
 その時、ろれつの怪しい口調で怒鳴ったのは、美緒の直属の上司にあたる柴田課長だ。完全に目が据わっている。
「野球拳っ、野球拳っ!」
 誰かが手拍子に合わせて言うと、ほぼ全員が合唱する状態となった。集団心理というものだろう。その場のボルテージが急速にあがり、やらずに許される状態ではなくなっていた。
 誰ひとり自分の味方になってくれる者のないことを知って、美緒は絶望的な気持ちになった。
(もう逃げられない…。仕方ない、やるしかないわ…)
 美緒と早百合は、とうとう野球拳を始めた。
 美緒は一度勝った後、二度立て続けに負けた。男たちは大喜びする。明らかに、その場の全員が美緒が負けるのを期待しているのだ。
 スーツの上着、ストッキングと、脱いでも差し障りのない物から脱ぎ始めたが、期待に満ちた男たちの視線に晒されると、上着やストッキングを脱ぐのさえ、なんとなく恥ずかしい。しかし、どちらかが全裸になるまで許されることはないのだ。ジャンケンはまだ続く。
 また、美緒が負けた。
 今着ているのは、上はブラウスにとブラジャー、下はスカートとパンティだけだ。美緒は伏し目がちに俯き、一つため息をつくと、ブラウスのボタンをはずし始めた。
 ブラウスが肩から抜かれる。ブラジャーがちらりと見えたが、美緒はサッと両手で上半身を覆った。
 その後、美緒は続けて勝ち、早百合は早くも下着姿になってしまった。男性社員はそれなりに盛り上がるものの、どこか不満げだ。中には、美緒が負けるようお祈りのマネをする者までいる。
 そうした祈りが天に通じたのだろうか、ついに美緒が負け、一斉に歓声があがる。
(ブラジャー、スカート、パンティ。どれも脱ぐことなんてできないわ…)
 心の中でそう呟き、美緒がその場に立ちつくしていると、柴田課長が再び大声で彼女を叱りつけた。
「いい加減にしろよ、倉崎!夜が明けちまうぞ。もう、野球拳はいいから、全部脱いじまえぇ!」
 柴田の声に、男性社員の拍手が起こる。
「まあまあ、課長。これは根性をつけるゲームなんですから、このまま続けさせてくださいよ。」
 司会の谷口が割って入った。そして、美緒を厳しい顔で睨み、脅しつける。
「いいですか、倉崎さん。あと10秒以内に脱がないと、負けと見做して、全部脱いでもらいますよ。」
「いや、ぺ、ぺ…、ペナルティとして、全裸で大股開きをしてもらおう。」
 さらに酷なことを言う柴田課長の声に、宴会場がどっと沸く。
「10、9、8、7…」
 いきなり、みんながカウントダウンを始めた。
「わ、わかりました。脱ぎます。」
 美緒が慌ててスカートのホックに手をかけ、ファスナーを下ろす。彼女はゆっくり脱ごうとしていたのだが、上半身を片手でカバーしながら脱ぎ去るのは至難のワザだった。支える力をなくすと、スカートはあっという間に落下してしまう。
「キャッ!」
 美緒は思わず小さく悲鳴をあげ、大切な部分を覆うパンティーの前面で両手を交差させる。
「これはいい勝負だ。2人とも下着姿になってしまいました。どうでしょう皆さん、せっかくですから、2人に下着姿を見せてもらいましょうか。」
 賛意を示す拍手が鳴り響く。
「さあ、2人とも、両手を後ろに回して、下着姿を見せてください。」
「そ、そんなこと…」
 美緒はイヤイヤして、哀願するような視線を谷口に向ける。わずかな場所しか隠せない両手でも、それを後ろに回して完全に下着姿をさらすことには、強いためらいがあった。早百合の方も、すすり泣くばかりだ。
「ちゃんと見せないと、全裸で大股開きっ!」
 宴会場に轟く柴田課長の声に、大きな拍手が起こる。
「わ、わかりました…、わかりましたから…」
「み、見せます…」
 口々にそう言うと2人は、ゆっくりと両手を後ろに回した。
 美緒のスリムでなめらかなボディラインが露わになった。お洒落なブラに包み込まれた胸はほどよく膨らんで、官能的な谷間を見せている。ウエストのくびれからヒップの膨らみにかけては女らしく肉づき、パンティから張りのあるムッチリした太腿、すらりとした脚へと続く線が美しかった。早百合の方は前菜にすぎないとばかり、男たちはじっくり美緒の下着姿を堪能する。後ろで両手を組み、下着姿を晒す格好にされた美緒の表情は、絶望的な感じに見え、それがまた、奇妙なテンションに支配された参加者たちの興奮を誘った。
「倉崎さん、こっちを見て。」
 そう言われて、顔を上げると、ピカッとフラッシュが光った。
「へぇ…、可愛い下着だね。」
 小さな乳房を覆う薄いピンクのブラジャーは、レース仕立てで、縁には赤い花の刺繍がしてあった。ブラとお揃いのパンティーが美緒の一番大事な場所を厳かに隠している。
 ブラとパンティーのたった二枚の布地を残して、他のすべては脱ぎ去ってしまった美緒だったが、勝利の女神はどうやら彼女を見放したようだった。次の勝負で美緒がパーを出すと、早百合はチョキを出していた。
 美緒はブラのホックを外した。今まで押さえ込まれていた双乳がブラジャーのカップを押し出す。肩紐に手をかけ、ブラを抜き取ると、小振りの乳房がプルンと微かに揺れて現れた。美緒は慌てて手で胸を覆う。
 早百合が負け、彼女の方もブラを外した。次のジャンケンで勝負が決まる。全員が息を止めて見守る。目を閉じて美緒はグーを出した。
 恐る恐る目を開くと、早百合は…。


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