愛撫-15
「あ、あっあっ、・・ああっ」
じわじわと競り上がってくる狂気にも似た感覚。
それを越える、というあと一歩のところでシウは執拗に繰り返されていた刺激から解放された。
ドクンドクンと弾む鼓動に呼吸も思考も追い付けず、ただズンと重い疼きだけが身体に残っている。
「・・・は、あ、・・・・ふ」
「凄い。まだカチカチだね」
「ひぁっ」
最後にピン、と弾かれた乳首に背がしなり、局部からまたじわりと熱が溢れた。
放置されテラテラと濡れたそこは空気に晒され、冷たく熱く震えている。
前に移動したアズールは無毛の隠されることのない割れ目に指を伝わせ、襞を広げるとシウにも見えるように息を吹き掛けてみせた。
そして、ビクンと仰け反った彼女の反応に、にこりと微笑む。
「今の気分はどう?気持ち悪かったり苦しかったりしない?」
「は、は、ぁ・・き、持ち、悪い・・し、苦、しい・・・」
「んー?そう?じゃあ少し休憩しようか」
「・・・・・え」
「薬が抜けるまでの時間も計りたいし」
「ん、この、・・・熱いの、消える・・・?」
「次第に楽になるよ。初めてだし薄めに調合したやつだからね」
「変、なりそ、・・なんだよ、早く・・・っ」
「ははっワガママなペットだなあ。少し我慢して」
「う、・・・くっ」
さわっと内腿に滑った掌にさえ鳥肌が立つ。
全てが初めてのシウに生理的に流れた涙の意味も分かるはずがなく、アズールはその掌をローブの中に収めた。
ここで止めるも続けるも拷問。しかしシウの体力を考えればの考慮であった。