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溺れる爪痕
【ファンタジー 官能小説】

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愛撫-14

 ガクガクと動かない膝が戦慄く。

「分かる?触っていないのに濡れてきてる」

「んぁ、な、に?ひっ・・っああ」

「シウの喘ぎ声可愛い。もっと思い切り鳴いていいんだよ?」

「っん!ああっやめっ・・・や、ぁぁっ」

くにくにと指の腹で捏ね回され神経の全てがそこに集中してくると、込み上げてきた何かに下腹部がジクジクと疼き頭の中が白んできた。

指先からの執拗な刺激は、それでも止まず強弱を加えて激しさを増していく。

捻り上げ先端を擦られてはゆるゆるとしごかれ、痛みすら覚える暇もなく乳首は形を変えるほど繰り返し責め立てられた。

「っは、・・や、だ・・・っおかしく、なるっ・・・ふ、ぁあっ」

じわりと局部に熱が滲みシウは喉に詰まる声を絞り出す。

「そんなに良いんだね。でも、まだまだだよ?」

「っんん!い、やぁあっ」

「拷問、してあげるって言ったでしょ?」

「こ、んな・・・こんなの・・・っ」

「君はまだ処女だから本当の絶頂を知らないよね」

「っ・・・分かっな、ぃ・・ひぅっ」

「だから、実験にはちょうどいいんだ。まだイキにくい身体は感度を上げたまま保っていられるからね」

アズールの口調は最初から同じトーンで柔らかく、休まることのない指先は不規則に激しく脳を間接的に揺さぶってくる。

自身とアズールの温度差にシウは初めて拷問の意味をその身体で感じ取った。


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