女衒1-2
「綾子は一億の質草だったんだね。二十歳そこそこであの変態爺が五千万の三年レンタルで、無茶苦茶したんだろうね。可哀想に」
「イヤ、かえって脂がのっていい女になったよ、アイツのでかくなったケツはたまらんよ。是非突っこみたいもんだよ、商いモノには手を出さないけどね」
「どうだか……やったんでしょう」
「口だけだよ……巧くなってたよ……いずれにしても中古品だが二十三歳、巨乳にデカ尻、高値がつくよ」
「新者の三人ってのは……」
「それがな、この間潰れたK工作所の奥さんとお嬢ちゃんとお坊ちゃんだよ」
「そりゃ売れるね。なんせ元ナントカは絶対に売れるから……綾子も元ガキタレントで競り合いになったからね…珍しく処女の鑑定書付きだったしね…カボソイ身体を見た時は私が可愛がってやろうかとおもったよ」
「今度の元妻は四十歳なんだがね、二番目の妻なんだ、いい身体をしてるよ。四十シゴロヤりゴロって色っぽい女だよ……お嬢ちゃん二十三歳で先妻の娘でね、これも良く育ってスゲー巨乳でデカ尻をしてるよ……おまけに二十三歳で処女鑑定証付きだよ…ヤりたい放題みたいな身体をしてる癖に処女だったよ……十九歳のお坊ちゃんも童貞。ナカナカの巨チンだよ…」
「三人合わせて一億以上で売れば………」
「イヤ、この景気のワルイ時だよ。レンタルで三年七千万がいいところだよ、二回目のレンタルで稼ぐんだ……今回は手数料で稼ぐんだ、可哀想に社長さんは某国の内臓売買のシンジケートに二千万で身売りしたよ、もう心臓も肝臓も腎臓も目ックリ玉も取られて死んじまってるよ」
「可哀想にね。残りが一億って訳だ」
「金貸しの権藤から一億で三人の身を買ったんだ………権藤は随分儲けているんだろうがね。あの三人を売り払い妾にバーでもオープンさすつもりなんだろうね……俺たちも手数料と処女売却と味み会で三人で一千は稼がないとな…綾子は中古売却で一千とババァ二人売却で一千稼がないとな。危ない橋を渡ってるんだからな、幸い今度は稼げる玉ばかりや」
「アンタ、三人を連れて来なよ、退屈紛れに遊ぼうよ」
「それはいいが、お嬢ちゃんの処女膜破りとお坊ちゃんの童貞は触ちゃいけないよ〜商売もんだからな」
三人を与太が連れてきた。
後ろ手錠をかけて腰縄つきで囚人扱いにしている。
「縛っておく必要ないけどね。まだ三人共自分の措かれた立場が解ってないらしいからな」
「解らしてやるよ」
正子がいきなり、八重の頬を張り飛ばし
「いい年して解んないか?お前の旦那は内臓売り飛ばして死んじまったよ、お前達三人の為にね。後借金が一億あるんだよ、三人揃えて内臓を売り払うかい」
「許して下さい。私はどうなっても主人から冴子さんと春樹君を守ってくれと言われています」
「アンタ達苦労知らずの能無しがどうやって一億の金を返すんだ……この恵まれた身体しかないじゃないか…お嬢ちゃん」
与太が冴子の尻を撫でながら言い聞かせた。
冴子が悲鳴をあげてうずくまり泣き出した。