毛深いパンツ-1
夏休み前日ともなれば、めずらしく家には兄弟全員が揃っており、にぎやかな昼食をとった。
鞄にしまったままの封筒に入った写真が気になって仕方のない沙土子だったが、どうやら家で見ることは無理っぽい状況。
「そろそろ出かけるから、用意しな」
しかもこれから、かあちゃんと一緒に塾の夏期講習の申し込みに行かなくてはならなかった。
終業式に渡される通信簿を前に、採点されて返された期末テストの結果が最悪だったため、急遽夏休みだけでも塾に通わされることになったのだ。
駅や学校とは反対側の国道沿いにあるショッピングセンターに併設された全国チェーンの塾で、母親の運転する軽自動車に乗って家を後に。
受付で特にテストの結果が惨たんたるものだった英語と数学の基礎コースを申し込み、塾指定のドリルと自習室の回数券を買って説明を受けていた。
学校で使っている教科書を提示して、1学期の補修がメインとなる授業のコマを選択する。
「自習室は当日部屋が空いていれば1時間区切りでいつでも使えます。ガッツリ勉強したい時は前日までの予約も受け付けていますよ」
事務のお姉さんの説明に、沙土子は「今日これからでも大丈夫ですか?」と質問した。
「なに、もう勉強やるつもりなん?」
「夏休みの学習目標と、生活スケジュール、明日までに出さないと」
「なに、明日終業式なのにまだ書いてなかったの? まったく」
とりあえず1時間後に自習室に入ることにして、かあちゃんとショッピングセンターで買い物をすることに。
「中学入る時に買ったばかりなのに、どうして早く言わんのかねぇ」
ジュニアの下着売り場でかあちゃんがグチりながら、スポーツブラを選んでいた。
Cカップ相当ののLサイズがきつくてしょうがなかったので、Dカップ相当のLLサイズを買うため。
「サイズこれ以上無いから、次は大人用なるから、少し痩せたらいい」
Eカップ以上になると安くて可愛いのがあまりなさそうなので、沙土子はちょこっとだけダイエットしようかと思った。
かあちゃんは晩ご飯の買い物をして帰るので、沙土子は一人で塾に戻って自習室に。
案内された部屋の中は殺風景だったが、エアコンも適温でこれなら勉強に集中できそう。
机の前の本棚には、国語辞典や英和辞書、広辞苑、歴史や理科の用語辞典が並んでいるだけ。
「なんかあったらインターホンで、終了5分前にはお知らせのメッセージを入れますから」
事務のお姉さんの説明が終わって自習室で一人になった沙土子は、メガネを掛けリュック鞄の中から先生から渡された夏休みのしおりと、提出用のプリントを取り出した。
しばらくはしおりを見ながらプリントにペンを走らせていたが、振り返って個室のドアを確認してから、おもむろにスカートの中に手を入れる。
椅子から腰を浮かせてパンツを脱いで急いで鞄に押し込み、代わりに封筒を取り出して机の上に置く。
封筒の中から写真の束を抜いて机の上に乗せると、さっき一瞥しただけだった写真が一番上に。
M字開脚で全裸の女の子が股間にライトを照らし、陰毛が生え茂ったオマンコがバッチリ写っている。
すぐに、右手をノーパンになった股間に這わせて擦り始めた。
明るくくっきりと写し出された指で広げたオマンコに比べ顔や身体は暗くぼやけているものの、昨夜の風呂上がりに縁側で隠し撮りされた沙土子であることは明らか。
くちゅ。
「ううっ」
にゅる。
「こんなにはっきりと見えてるんだぁ」
物干し台の前で真っ裸で両手を大きく広げて大の字になってる2枚目の写真は、顔も腕を挙げた腋毛もはっきり確認できた。
むにゅりゅ。
「あああぁぁふぅ」
トイレの壁に描かれたイラストと同じく、縁側で鼻を押し上げて舌を出しながら開脚している3枚目の写真。
にょろぷちゃ。
「あうっぅぅうっ」
沙土子が縁側と庭でわざとやっていたことを見透かしたかのように、狙い通りのベストショットで記録されている。
そして公園を自転車で走るヘルメットでセーラー服姿や、トイレから出てほっぺを赤らめている顔のドアップも。
「やっぱ全部知ってるんだ」
くちゅっ、くちゅっ、くちゅっ、ぐちゅっ。
オナニーはさらに激しい指の動きで続く。
そして最後の1枚は、デスクの上に置かれた沙土子の写真に重ねるように勃起したオチンチンが映り込み、写真には大量の白濁液がかけられていた。
「あっ、うっぅううぅ」
大きく身体を揺らしながら、今日2回目の絶頂を迎えた。
机いっぱいに写真を広げて放心状態だった沙土子は、ランプの点滅とインターホンからのメッセージで我に帰った。
いそいでしおりとプリントと筆箱を鞄にしまい、写真を集めて封筒に入れようとした時に、最後の写真の裏に文字が書かれていることに気づく。
{さとこちゃん、いつでも遊びにおいで、窓にハンカチ干しておくときならOK}
封筒を鞄に放り込んで、ふらふらしながら自習室のドアを開けた。