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毛深い玩具
【フェチ/マニア 官能小説】

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毛深いパンツ-3

 自室の机で書き物をしていると玄関で声が聞こえたので、沙土子はバタバタと階段を下りてみるとご隠居が土間から上がったところだった。
「邪魔するよ」
勝手知ったる他人の家というか、旧知の間柄なので遠慮なく家の中へ入ってくる。
「じいちゃん離れにいるよ」
沙土子はそのままご隠居の後をついていって、外廊下のいちばん奥で縁側に繋がる離れへと。
じいちゃんが将棋の準備をしているとき、冷蔵庫から麦茶のポットを取り出してグラスについでご隠居に差し出す。
将棋を指しながら世間話をするじいちゃんとご隠居の傍らで話を聞くでもなしに、沙土子はそのまま離れでゴロゴロしながらさっきショッピングセンターで買って貰った少女漫画雑誌を読んでいた。
さっきとおなじTシャツとフレアスカートでちゃんと下着を着けていたが、スカートから伸びる太い脚の先には股間に染みのついたパンツが見え隠れする。
ぴっちりとしたTシャツははち切れそうで、腕や脚にはうっすらと黒く色づいた産毛も見える。
さっき農道で触れた沙土子の肉の感触を思い出しながら、ご隠居は視姦しつつ将棋の駒を指先でくるくるもてあそんでいた。
あたりが暗くなりかけてまた雨が激しく降り出した頃、妹が離れに顔を出した。
「サトちゃん、お風呂入れって」
あわてて妹とともに母屋に戻ってもうすでに服を脱ぎかけている弟と連れて、手早く服を脱ぐと玄関横の土間に面した風呂場に入っていった。

 しばらくして風呂場の曇りガラス越しに玄関の人影に気づいた沙土子は、風呂場のガラス戸を開けるとご隠居が帰り支度をしていた。
「もう帰るの?」
「おお、勝負はつかんかったが、雨が小やみになったんでな、また土砂降りになる前に引き上げるわ」
全く隠す様子のない真っ裸の豊満な少女を前にして名残惜しそうに玄関の扉を開けると、雨はまだそれなりにパラパラと降っている。
「傘あるよぉ」
下半身と脚を軽くバスタオルで拭いて、そのまま簀の子からサンダルをつっかけて土間の片隅に立てかけてある傘を物色する。
ピチピチと揺れる身体の肉波と、突端から湯の滴がしたたる豊満な乳房。
傘を物色する後ろ姿は、大きなお尻がプルプル震えている。
「これ、持って行って」
誰のものでもなさそうな1本のビニール傘をご隠居に差し出した。
子供の頃から変わらぬ屈託のない笑顔ながら、心の中ではご隠居に裸を見られているということもしっかり意識していたのだった。
「もう夏休みじゃろ? たまには前みたいにムサシと遊んでやってくれ」
手を振って露わになった腋毛を一瞥して、ご隠居は玄関を後にした。
風呂場に戻った沙土子は、「今度ご隠居ん家のムサシと遊びに行こか」と弟妹に向かって笑顔で言った。

 弟妹達の脱いだ衣類を抱えて縁側の奥の洗濯機に放り込むが、ちらっと見上げて真っ暗の窓を確認しそのまま外廊下から家の中に。
絞ったタオルを手に真っ裸のまま2階に上がると、部屋を抜けてベランダに出て洗濯ロープに広げて伸ばして干す。
身を乗り出して県営住宅の3階を見てみるがやっぱり暗いまま。
そのまま食卓の待つ居間へと降りていった。

 朝の朝礼で簡単な1学期の終業式を終え、教室で通信簿を貰って簡単な夏休み中の注意とスケジュールを説明されてすぐに下校となる。
友達と夏休み中の遊ぶ約束を交わした後、沙土子は自転車で公園を目指して軽快に自転車を走らせる。
すでにテストの結果から夏休みに塾通いすることになっているので、通信簿の悲惨な成績はさして気にもとめていなかった。
古ぼけた公園の奥まったトイレの個室は新しい落書きは見つけられなかったが、坊主頭で無精髭の昨日見かけた男性を思い出しながら日課のオナニーを済ませて帰路に。
自宅の手前まで自転車を走らせたが、直前で県営団地の敷地に乗り入れた。
敷地といっても道沿いに数棟の3階建ての鉄筋ビルが並んでいるだけの特に柵もないエリアではあった。
一番奥の建物を回り込んで近づき、誉田家との境目となっている雑木林に面してその棟の住人のための駐車場と、建物の階段への入り口があった。
入居者もまばらで全く人気の無い一番奥の入り口の前に自転車を駐めると、集合ポストに駆け寄る。
「ここでいいはず」
{3−1}と表記されたポストには、{太田}とだけ名札が貼り付けられていた。
「太田っていうんだ」
見上げるといつも自宅から庭から注視できる唯一の窓が間近に見えるものの、カーテンがきっちり閉められてひっそりとしていた。
沙土子は背負ったリュック鞄から、少女漫画雑誌の付録だったアニメキャラのイラストが描かれている可愛い封筒を投げ込む。
なんか自分の変態最終非常スイッチを押してしまったような、後悔とも期待ともわからない気持ちを抱いて、自転車にまたがって雑木林の向こうの垣根に囲われた自宅に帰っていった。

つづく


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