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毛深い玩具
【フェチ/マニア 官能小説】

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便所の玩具-6

 「それも脱ぎい」
おへそのあたりから黒く色づいた産毛が連なって、びしょ濡れのパンツから透けて見える陰毛には誰もが気づいているにもかかわらず。
バスタオルで上半身を拭いていた沙土子は、オバチャンがそう言うなら全然かまわないとばかりに、濡れたパンツを丸まってよじれて脱ぎにくそうに下ろした。
これですっかりサンダルを履いただけの真っ裸の豊満な女子中学生が晒し者になったのだが、あっけあらかんとしており、逆にこの状況を楽しんでいるかのよう。
年下の小学生や幼稚園児の女の子達すら水着やパンツやタオルで身体を隠しているのに、それより年長の陰毛も生えてオッパイも大きくなった中学生の沙土子が真っ裸で突っ立っていた。
世話を焼いてくれたオバチャンは笑いながら子供にお仕置きするような言い方で、
「しばらくそのままじゃ、それでおれ」
オジチャンやオバチャンらが一斉に笑う。
照れ笑いしながら手で髪の毛をかくと、また伸びかけの腋毛を晒した。
雷雨はしばらくは止みそうになく、沙土子は広場に向かって空を覗き込む。
少し離れたいくつかの休息所からも全裸の女子中学生は丸見えで目立っていた。
点在するどの休息所に避難している人々の全てが、沙土子の真っ裸を注目しているようでちょっと嬉しい。
ふと気づくと、手を振っている男の子がいた。
「健ちゃんだ」
沙土子も手を振り返す。
さっきまで雨の中をかけずり回っていた男の子らの一団は、向こうの休息所に避難していたのだ。
あたりが明るくなりかけて雨が少し小やみとなった時に、男の子が全力疾走でこちらの休息所に飛び込んできた。
妹が被っていたバスタオルを手渡され身体を拭きながら、
「やっぱ、サトちゃんだった、裸だから目立ったからすぐわかった、みんな見てたし」
想像したとおり、みんな見てるんだということがわかった。
「ずぶ濡れで戻ってきたから、おべべ乾かしとる」
さっきのオバチャンが笑いながら説明してくれた。
ほどなく雨がぴたっと止んで、あっという間に灼熱の太陽が照りつける青空が広がる。
屋根の下で避難してた親子は次々に帰り支度をするか、もうちょっと水遊びさせるかで、休息所を後にした。
「サトちゃんどうする?」
「もうちょこっと乾かしてから」
弟妹はその言葉を聞くと、また水遊びに戻った。
さっきのオバチャンは買い物に行くからと先に出ることに。
「また来るかもしれんから、気をつけて」
西の空の黒い雨雲を指差して帰って言った。
「ありがとうね」
誰もいなくなった休息所でひとりぼっちになった沙土子はタオルも巻かず真っ裸のままで、濡れたワンピースとタオルを日の当たるベンチの背もたれに移したり、ビーチバッグの中をごそごそ片付けていた。
すると、帰途につく子連れのオジサンや、孫連れのおじいさんが、遠回りして沙土子のいる休息所に顔を出して話しかけてくる。
「びしょ濡れで大変じゃったね」
「もろに土砂降り浴びちゃったの」
「何年生?」
「お嬢ちゃんいくつ?」
「風邪引かないようにね」
「大丈夫かな?」
面識のない知らない人ばかりなのだが、次々声をかけてくる。
子供みたいなショートカットの女の子なのだが、胸もお尻も大きいぽっちゃりで陰毛も生えていて、ずっと裸でいるのが気になるらしい。
明らかに沙土子の真っ裸を見に立ち寄っているのだ。
服乾くまで裸でいいし気にしないという気持ちと、わざわざ裸見に来るなんて嬉しいという気持ち、半分半分である。
ピカッ。
また西の空で稲光が。
「そろそろ帰ろう、また振るよ」
生乾きのワンピースを着た沙土子は、遊んでいた弟妹に呼びかけた。


 中学1年生ともなれば、いろんな知識とかは普通に知っている。
オマンコや腋に毛が生えてきたり、胸が膨らんできたり。
女の子のオマンコは、触ると気持ち良くなる突起のクリ、その下はオシッコが出る穴、その下は生理が出てオチンチンが入って赤ちゃんが出る穴。
オッパイは赤ちゃんができるとミルクを出すこと。
それらは恥ずかしいことなのもなんとなくわかる。
でも家族に裸見られてもなんともないし、たまたま偶然に裸を知らない人に見られることがあっても、それはそれでしょうがない。
そのほかに、裸やオッパイやオマンコを見せると喜ぶ人もいて、そうするとなんかドキドキして気持ちよくなってオナニーしたくなったりする。
沙土子は湯船に浸かりながら、なんとなくそんなことを思い巡らせている。
今日公園の休息所で裸でいた時、男の人が次々来て裸を間近に見ていった。
いやらしそうな顔?
興味本位?
「サトちゃん出よ」
妹に声をかけられて気づいた。
あんまり温まりすぎたら、暑くてしょうがなくなる。
身体を拭いて脱いだ衣服を抱えて外廊下に出る時に、下駄箱の上の棚から小さな円筒状の物を取った。
そのまま縁側に出て洗濯機に衣類を放り込んで、下駄を履いて物干し台の竿に絞ったタオルを広げて掛ける。


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