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魔法少女ありす
【コメディ その他小説】

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トリック オア イート-5

離れた位置から見てる新衛門と里美とラスカル。
「見事な策略でしたね」
「あの。あなたは、カミーラさんの使い魔ですよね。どっちが本物かわかりましたか?」
「うむ、当然だ。」
「ほほう、違いがあるのですか?」
「本物は処女だがあの偽者は違う」
「それってどうやって確認するのです?それに女子中学生の前でそれを言うのは、いかがなものでしょう?」
ラスカルが、振り返ると里美が、真っ赤な顔をして聞いていた。
「すまん。失言だった」
「お前ら、やっておしまい!」
突如、前庭に3つの光が輝いて3つの影が現れる。
豚の怪物オークと牛の怪物ミノタウロスそして最後に現れたのは、ヘビと鶏を足したような怪物バジリスクだ。
「あらまあ〜。食用家畜兄弟が3兄弟に増えた」
「てめーこの間はよくも雑魚扱いしてくれたな」
「実際雑魚じゃん」
オークがにじり寄る。
オーク、ミノタウロス、バジリスク、3匹まとめて炎に包まれる。
「焼き豚、ステーキ、焼き鳥の出来上がり」

「役にたたん獣どもね。まあいいわ、決戦は、これからよ!」
カミーラはそう言うと箒に乗ってどこかへ飛んでいってしまった。
「追いましょう!ありすちゃん!」
「多分必要ないでしょうね。向こうからやってくると思うよ。」
ズシーンズシーンと地響きがしてきた。
「ほら、きた。また巨大ゴーレム。芸がないな」
「あれって攻撃魔通じないんだよね?結構面倒?」
「対抗策考えておいたから大丈夫」
近づいてくる地響きにアリスとカミラは、違和感を覚えた。
「あれっ?」
「これって、ありすちゃん?」
「う、うん!」
こちらに向かってくる3つの人の姿をした巨大な影が近づく。
「ゴーレムが3体!?」
「物量作戦が好きなのね」
驚くカミラと呆れ顔のありす「そんなに悠長に話しこんでいていいのかしら?今頃街はゾンビで溢れかえってるわよ」
近くに来たゴーレムの中央のゴーレムの頭の上にカミーラが立っているのが見えた。
『トリックオア イート』と言いながらゾンビ達が待ちの住人に襲い掛かり、津次々と、住民が、ゾンビとなり、爆発的にゾンビが増えて行き死者の街と化するそんな場面をカミーラは、想像して高笑いしてる。
「ホッホホホホホー」
「そういう状況にはなってないと思う」
「ホッホホホホホー」
笑い続けるカミラ。
「話し聞いてない」
「アレが、私と同じ遺伝子でできてるなんてなんだか情けないです」
ありすとカミラ供に呆れ顔。
「誰がアレですって!アレって言うな!物みたいに!」
急に聞こえたらしく、怒鳴り散らしてきた。
「アレで充分でしょ」
「アレはアレよね」
「貴様らー!許さん!ゾンビどもに食わせてやる!」
「そんな余裕ないと思うよ」
「どういう事だ」
「自分で確かめたら、そのぐらいの魔法は使えるのでしょ?」
カミ−ラは、空間にスクーリーンを魔法で作り出して通信し始めた。
「ゾンビ部隊指揮官ゴブリン1、状況を説明しろ」
「は、はい、ゴブリンワンです。御命令どおり街の北側より侵入しましたが、武装した人形に攻撃されて、現在、生き残りは、1割程度です」
「人形だと?」
「はい、着せ替え人形ってやつです」
「着せ替え人形、ミカちゃん人形だよ」
ゴーレムの足元から、ありすが叫ぶ。
「等身大までスケールアップしてゴーレム化して武装して警備につけたの」
「人形だけにゾンビどもが噛み付いても壊れるだけでゾンビにならない上に壊れても平気で攻撃してきます。」
ゴブリンは、情けない声で報告している。
「ばかな・・・。ゴブリン2状況を報告しろ」
画面が切り替わって別部隊になった。
「こちら、ゴブリンツー、西側から侵入を試みましたが、武装したぬいぐるみの待ち伏せにあい、壊滅状態です」
「なんだと・・・ゴブリン3、状況を説明しろ!ゴブリン3!」
東から攻撃に向かった部隊からは応答さえなかった。
「一体何をした?」
「東は、怪獣が警備してたよ」
「怪獣?」
「ソフビ人形だけどね」
「着せ替え人形にぬいぐるみにソフビ人形だと?」
「そうそう、ゾンビの攻撃が、無効だしね」
「玩具で・・・」
「うん。コードネームは、玩具の兵隊部隊ってね」
「ふざけるな!」
カミーラは、大声で絶叫する。







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