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魔法少女ありす
【コメディ その他小説】

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Je me transforme dans une fille magique pour toi-1

 いつの年かの10月中旬のとある街の出来事。
 とある中学に通う山里ありすと同級生、宮の森里美が、通学路をおしゃべりしながら、登校している途中でその事件が、発生した。里美は、同じクラスの同級生だが、普段は、あまり反したことのない友人だったが、偶然、登校中に顔を、合わせ、道々、話しながらこの場所場まできた。
 ありすは、今で、里美を近寄りがたい雰囲気の人だと思っていたが、以外にも里美のほうが、積極的にはなしかけてくる。
「普段、あまり話したことなかったよね」と会話が、始まり、
「私、ずっと、以前から、山里さんと、お友達になりたいと思ってましたの」
「ええ? もう、お友達でしょ。私達、クラスメイトなんだし」
「そうじゃなくて、もっと、もっと、仲良しになりたいと思ってたんです」
「私もだよ、私も。もっと、里美ちゃんと、仲良しになりたい」いきなり、ちゃん付けで、呼ばれて一瞬、めんを食らうが、里美は、それが、うれしくて会話は、尽きなかった。突然、けたたましいサイレン音が、響いてきた。どうやら、車道をはさんだ向かい側の、銀行の建物から、聞こえてくるようだ。
「何ですの。朝から、騒がしいことですね」
「里美ちゃん、これって、非常ベルかな?」
「そのようですね」
「非常ベルって、ベルって言うぐらいだから、ジリリーンって音なのかと思ってた」
「まあ、確かに銀行の非常ベルの音なんて普段、耳にしないものですしね」
「いってみましょう」
「ええ? 危ないよ。もし、強盗さんだったら、大変だし、私、一人でいきます」
「山里さん、いま、何時だと、おもってますの?」
 これから、学校へ登校しようとしていたのだ。当然、午前8時前だが、ありすは、腕時計を確認すると
「7時43分37秒だよ」
 里美は、ありすの返事に眉間に、しわを寄せる。
「……そうよ、私達は、これから、学校に登校しようとしてた、朝ですわ。午前8時前よ。銀行の開くのは、9時ですわ。開店前の銀行に強盗に入ろうと思うのは、非常識きわまりません。 そもそも、開店前のシャッターの、下りた銀行に、どうやって、押し入るというのです?」
 里美は、一気にまくし立てた。
「ええと……開店前であろうと閉店後でも、強盗自体、非常識だとは、思います。押し入る方法は、多分、ああ、やって」
 ありすが、指差すほうを見ると、自動車が、銀行の正面玄関のシャッターを突き破り、 前半分が、完全に、銀行の中に、突っ込んでいるのが、ここからでも、確認できる。
「……そうでしたの。車が突っ込んだためセキュリティーが、働いて非常ベルが、作動したのですね」
 里美は、ただの事故とわかり、興味を、失ったらしく、いきなり、テンションが、おちているのが、わかる。
 いったい、何を期待していたのだろかと、ありすは、疑問を感じずには、いられなかったが、今は、それどころでは、ない。
「里美ちゃんは、先に、学校に行って、私、いってみます」
「待って、中里さん、私も行きます」
「あぶないよ」
「見たところ、ただの事故だし、怪我人とか、いるかもしれないし、何かの役には、立てるかもしれませんわ」
「里美ちゃん……」
「お願い、手伝わせて 足手まといには、なりませんわ」
「わかった、一緒に、行こう」
 里美の強い意志を感じ、手をつないで、車道に、車が来ないのを確認すると、道路横断するため、駆け出した。
 二人が、ちょうど反対側の歩道にたどり着くと銀行の裏口のほうから、よろよろと銀行員と思われる男が、おぼつかない、足取りで、出てきた。
「大丈夫ですか?」二人は、銀行員に駆け寄り、声をかける。
「事故ですの? 怪我人は、いますか?」
「いや、事故じゃない、強盗なんだ」
「え?」
 二人の目が、点になる。
「ただの強盗でさえ、非常識なのに開店前の銀行のシャッターを自動車で突き破って押し入るなんて何にも考えてないお間抜け様としか、言いようが、ありませんわ」
「全くだよ。まさか、本当に強盗さんだなんて。……よく脱出できましたね。犯人さんは、、なん人です?」
「開店前だったので、奥の事務所にいたので、犯人に気づかれず、脱出できたんだ。
 こちらからも店舗側は、見えないんで犯人の正確な数は、わからないが、複数犯なのは、間違いないと、思う」
「怪我人は?」
「それも、わからない」
「使えないやつ」冷ややかな目で、銀行員を見ていた里美だが、ありすのほうに向かって
「あんな、派手な、まねしたんだから、もう、警察は、向かってるでしょうし、本来は、あんな、お間抜け様な、犯人相手に、あなたが、でていくほどのことは、ないのでしょうが、あんな、世の中を、なめきった、馬鹿どもには、正義の鉄槌をあたえてやるべきですわ」里美は、両手を、握りしめて、力説する。
「……えと、いずれにせよ、強盗さんを見過ごすつもりは、ないよ」
「そ、そうよね。じゃあ? あれね? あれ。変身よね? 変身?」
 何か、再び、妙な、テンションになってる里美になにやら、不謹慎なものを感じずには、いられないかったが、他の銀行員が、人質になってるのは、当然で、あり、一刻の猶予もないので深く、考えないことにした。







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