第5章-3
娘達をこれからもずっと、
このマンションに来させるのには、それなりのやり方があると考えたからだ。
複数だろうが、単独だろうが、どんなセックスをしていても
彼女達に不快を与えなかったし、優しかった。
彼女達が疲れたと言えば、身体を撫でて、さすったし、
喉が渇いたと言えば、甘いジュース等も飲ませた。
美味しいケーキやお菓子も、好きな彼女達の為に容易していた。
いつの間にか、姉妹は彼等から報酬として「金」を受け取るようになっていた。
それは、たくみに、ごく自然に行われた。
始め、彼女達はそれを奉仕の為だからと言って遠慮したのだが、
老人達に、自分たちの気持ちを受けて欲しいと言われ、
そう言われては断るわけにはいかなかった。
その代償には、二人が老人達に若い肉体を与えることだった。
美咲も、沙也香もその理由なら拒む必要もないし、
むしろ、内心は嬉しかった。
その金額は多くはないが、割の良いアルバイトと思えば納得できた。
それは売春という行為と何ら変わりない。
しかし、少女も老人達もそういう言葉で括られたくなかった。
少女達の心からの奉仕、それは徐々にエスカレートし、過度のセックスとなっていく。
(全ての自分たちの心と身体を与えること、それは奉仕と変わらない)
と割り切っていた。
老人達は法的に、その行為が許されない行為と知りつつも、
数々の性的な行為は少女姉妹との心と身体の触れあいなのだ・・と思うようにしていた。
それは彼等が、罪から逃れる為のある種の言い訳に過ぎないのだが。
姉は別として、16歳の妹の沙也香に性行為をしていることが通報され
それを警察に知られることになれば、彼等は罪から逃れることは出来ない。
だが、それを誰かに見られもせず、
姉妹が誰にも言わなければ、罪にはならず快楽を続けることが出来るのだ。
少女達の優しい気持ちを知っている老人達は、危ない快楽を楽しんでいた。
その歳で掴まり、逮捕されるのは忍びない。
しかし、快楽を知ってしまった少女達が今更それを告白することはない・・
そう確信している彼等は安心しきっていた。
それだけに、用心深かった。
彼等の快楽は誰にも告げず、快楽の部屋に入れるのは彼等と少女しかいない。
それは徹底し、周到だった。
こういう許されざる快楽を貪る人々が、どれだけこの世に潜んでいることか。
勿論、美咲と沙也香は親達には二人で極秘にしていた。
それは巧みに老人達に言い含められているからである。
母親も知人の店の手伝いをしており、
娘を愛し信頼しているので、何の疑いも持っていない。