セカンドストーリー-6
彼が言いながら私の手を羽交い締めにした。
彼の大きな手に両手首を掴まれ、開いている手で私の胸に触れる。
耳を舐められ、そのまま頬、唇、首筋と軽くキスが落とされる。
キスされるたびに耳元で「ちゅっ」という音が響く。恥ずかしくて耳が赤くなるのが分かる。
「んっ」
首筋に舌を這わせてつぅっと線を描くように上から下に何度も何度も舐めあげる。
そのうち首筋に軽くキスをするとそのまま強く吸われた。
「っ!」
彼がようやく首筋から口を放すと、今度は今吸ったばかりの所をゆっくりと舐めはじめた。何度も何度も舌が首筋に這わされて行く。
「俺の印」
ぷちゅりと音を立てて彼が私の首筋を甘がみする。
胸に置かれているだけだった手がピクリと動く。
「んっ」
その刺激から逃れるように私は顔を背けた。
「ねえ、里桜。気持ちいい?」
耳元でささやかれて思わず首を振った。
「気持ちよくないの?じゃあこれは?」
そういった瞬間、彼が胸の突起物に触れた。
「あん!」
自分でも聞いたこともないような甘い声。体がしびれて足ががくがくと震える。少しでも気を抜いたら体が崩れてしまう。
「ねえどう?気持ちいい?」
耳に彼の息がかかる。
次第に息が上がり、体中に小さな波が押し寄せる。
体中が熱を持ち、次の刺激を求め始める。
お腹の下にたまった何かがしびれている。
これが気持ちいってことなのだろうか?
私はその行為をした事がない。だから彼が言っていることも分からない。
だけどこれだけは分かる。これはしてはいけない事。これをする相手は婚約者であって彼ではない。
「里桜、言って?気持ちいい?素直に言ったらもっといいものあげるよ」
フルフルと首を振る私に彼がさらなる快楽を与える。
いきなり突起を思いきりつまんだのだ。
「んあっ!」
少しだけ甲高くなる声。
「いい反応だね」
くすりと彼が笑う。
「お願いだからもう....」
「もう何?」
「やめて....」
弱弱しくそう呟く私の唇に彼の唇が重なる。ただ重ねるだけのキス。
そのうち優しく唇を舐められて、私の口の中に入ってくる。彼の舌が私の舌をとらえて放さない。
「んっ....ふっ....あふっ....」
彼が口の中を犯すたびに唾液があふれ出る。
唇が唾液でぬれていく。徐々に口から流れる唾液が唇から首筋へと滴り落ちる。
彼の唇が離れる。
「やめないよ。やめてなんてあげない」
彼が再び私の唇に吸いつく。
胸を触っていた手が徐々に下に降りる。脇腹を触り、お腹を撫でたかと思うと、太ももをぐっと掴まれる
。
彼の手が私の体を撫でる度に体が震えはじめる。
「んっ....んん....んふっ」
「はぁっ。すげえエロい顔」
彼の瞳に映る私。
唇が濡れて息が荒い。
自分でもわかるくらいの顔の赤さに本当に今彼の目に映っているのが私なのかと疑ってしまう。
息を整える暇もなく、彼の手がスカートの中をまさぐる。
彼の長い指が何度もショーツの上を行き来する。
「ひやぁん!?」
自分ですら触った事のないそこを彼が触っている。
今まで感じたこともないその感触に頭の中がぐちゃぐちゃになっていく。
私だって年頃の女の子だ。どこに何を入れるかぐらいは知っている。だけどこんなところ触るなんて知らない。
「何!?いやぁ!やめてっ!!」
「その割にはしっかり濡れてるね」
濡れる?濡れるって何?
だけど彼の言う通り、ショーツが冷たい。
「どうして欲しい?触れられるだけ?奥まで入れてほしい?ねえ、里桜どっちが良い?」
「わかんないよ....」
体が時々びくりと跳ね上がる。体が勝手に反応する。
「分からない?じゃあ試してみようか?」
「え?あっ!はっ....いやぁあ!?」
彼がそう言った瞬間、ショーツの間から指が入ってくる。
するりと入った彼の指が私の中に少しだけ入る。そのまま入り口付近で指を動かすと時々小さな水音が聞こえる。
「感じやすい体だ。少し入れただけでもうこんな音がしてる」