〈不治の病・其の三〉-13
『なんだぁ?随分と可愛いパンティー穿いてるじゃないか?』
「な、何よぉ!!…ちょっと見ない……嫌あぁぁ!!!」
『ココにも?お、ココにもフリフリが着いてるぞ?』
左足を吊り上げられた下半身は、既に汗だくの臀部に張り付いたパンティーを隠せないでいた。
発育しきった大きな尻と、丸い小山の果肉の膨らみも、男達の視界に入ったままだ。
ただでさえ魅力的な下半身を彩る純白のパンティー、それにはピンク色のステッチと可愛らしいフリルが過剰なまでに着いているのだ。
身に着けるのに躊躇った装飾の下着。
それは純一を喜ばせる為と、夫との夜に精一杯尽くす幼妻を演出する思惑の詰まった下着だった。
「触んないでよ!!…あぁッ!!このッ!!このォ!!!」
男達はパンティーごと尻肉を掴み、フリルを摘んではパンティーをズラしていく。
絵莉はいよいよ声を荒げ、唯一自由の効く右足を振り上げ、男達を蹴飛ばそうとした。
『お?なんだそりゃ?』
「このぉ…ッ!!……離せよ!!……嫌あッ!!!」
『じゃれてんのか?もっとビシっと蹴ってこいよぉ』
蹴飛ばそうと右足を振り上げた瞬間、身体は上半身と左足に結ばれた麻縄に吊られて宙に浮いた。
その不安定な姿勢でも絵莉は右足を振り回したが、男の身体に叩き込んだ怒りの力は、自身の身体を振り子のように揺らす動きに相殺された。
元から尽きかけた体力・筋力では威力などたかが知れていたし、男達へのダメージなど無に等しい。
それどころか、その必死の抵抗は、男達の欲情を更に高ぶらせる効果を生み出す結果しかもたらさなかった。
『この旦那に見せたがってたケツを撮ってやれよ。フリフリのパンティーをなぁ』
「な、何よぉ!!!アンタ達になんか関係な……やあぁぁ!!!」
『ブラジャーもフリフリかな?見てやるからよぉ』
無造作に掴んだパンティーを乱暴に引っ張り、絵莉の尻の割れ目に食い込ませていった。
尻肉はこぼれ落ち、暴れる動きにあわせてプリプリと跳ねる。
その攻撃を受けている下半身をカメラが捉える最中、背後から抱き着いた男がブラウスを鷲掴みにして、ボタンを飛び散らせながら胸元を開けに掛かった。
『見ろよ、ブラジャーも可愛いの着けてるぞ』
『邪魔くさい服だな。引っぺがしちまえ』
「嫌あぁぁぁぁ!!!」
思い出の服は暴力によって引き千切られ、楽しくて美しい思い出までも道連れに無惨に散った……ブラウスの引き裂かれていく音は絵莉の断末魔であり、あの日あの時の二人までも汚されてしまったような悲哀に包まれていった……。