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魔法少女ありす
【コメディ その他小説】

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ハロウィンの戦いACT.1-2

ありすたちが、階段をあがり、上のフロアに行くとオークたちが、待ち構えていた。
「狼男の次は、豚男?」
オークは、豚の顔した邪悪な生物だ
「こら!俺らは、オークだ!豚男言うんじゃない!」
「だって豚だし・・・」
「うむ、確かに豚だ」
「豚ですね」
「100g98円ぐらいかしら」
ありすたちは、口々に豚を連呼した。
「このっ!くそ女!犯してやる!」
「きゃあ〜、豚に犯される〜」
棒読みな悲鳴のありす。
「あ〜、なんか面倒くさい」
突然、炎が、吹き上がり、オークたちは、一瞬にして炎に包まれ、焼き殺された。
「おおーっ、俺たちって一瞬かー。何のため出てきたんだー」
「俺も同感だ。せっかく黒豹に変身したのに出番なしだ」
「焼き豚できた」
「食欲を刺激しませんね。食べたくないです。」
「カミラちゃんが待ってるから、ちゃっちゃっと進みましょう」
「次が、カミラの捕らわれてるフロアだ」
「はーい。次は、何男かな?」
ありすたちを待ってたのはミノタウロスだった。
「あっ!牛男だ!」
「しかし、松坂ブランドでないといやです」
「食用牛じゃないだろ、奴等!」
「乳牛でもないわ」
「ってか、その前に牡ですよ」
「ステーキにしても、まずそうだし、ハンバーグかな」
「ちょっとまて!まさか、ミンチ状にする気か?止めてくれ。夕飯が食えなくなる」
「しかし見事にばらばらですね。狼男にオークにミノタウロス…主の品性を疑います」
「しょせん下っ端貴族だ」
「こらーっ!おまえら、俺様を無視するなーっ!」
「牛が、なんか言ってるぞ」
「うっさいわね。食用家畜のくせに」
「牛じゃねー!ミノタウロスだー!
「ミノ!タン!ロース!・・見事に牛じゃないの?やっぱ、焼肉ね」
「誰が!ミノタンロースだ!」
「あんたよ。あんた」
「おまえだ」
「他に該当者はいないです」
「いい加減にしやがれ!」
ミノタンロース、もといミノタウロスは、バトルアックスを振りかざし襲い掛かってきた。
一瞬で業火が巻き起こりミノタンロースは見事に焼肉にされた。
「とっと、行こう」
1人と1匹と1羽は、カミラの囚われてる部屋へと入る。
カミラは、裸で亀甲縛りにされて吊るされていた。体に痣がいくつも付いてる。
「なんて酷いことを・・・。カミラちゃん、すぐ、助けます。新衛門さん!」
ありすは、宙に舞い、剣を振るう。
カミラを吊るしていたロープが切られ、カミラが落下する。
落ちてくるカミラを新衛門がお姫様だっこで受け止める。
「あ、ありがとうございます。ペンギンさん?」
カミラを静かに床に下ろす。
「大丈夫か?カミラ」
「ラスカルさん!無事だったんですか!姿が見えなかったら心配していました」
「ラスカルさんが私に知らせてくれたんです」
新衛門は、カミラのロープをきるとラスカルを担ぎ上げてくるりと背を向けて歩き出す。
「おいっ!新衛門、いったい?」
「ありす、彼女の手当てをお願いします。僕らは部屋の外にいます」
「はい。ありがとう、新衛門さん」
「おいっ、新衛門、何のつもりだ。カミラの様子が心配なんだ。はなせ!」
ラスカルが、担ぎ上げられたまま、じたばた、暴れる。
部屋の外に出たとこで新衛門は、ラスカルを下ろした。
「彼女は、傷ついている」
「だから、心配しているんだ」
「彼女は、女の子だろ。ラスカルさん、君は、男だろ」
「俺は、猫だ。気にしないぞ」
「貴方が気にするかが問題ではないです。彼女が気にするのです。」
「し、しかし、なあ・・・」
「ここは、ありすに任せましょう」
部屋の外でラスカルと新衛門が話してる時、部屋の中では、ありすが魔法の力でカミラを治療していた。
「ありがとうございます。ありすちゃん」
「いえいえ。気にしないで」
「ねえ?さっきのペンギンさんは?」
「あれは私の使い魔の皇帝ペンギンの新衛門さんだよ。」
「優しい使い魔さんですね。」
「新衛門さんの10パーセントは優しさで出来てますから」
「10・・・少なくないですか?残りの90パーセントはなんですの?」
「脂肪」
「し、脂肪って・・・」
二人は顔を見合わせて吹き出す。
「もう、ありすちゃんったら・・・」
「だって、脂肪でしょう、見るからに」
「そうだけど優しさと脂肪でできてるって・・・いったい・・・」
カミラは、自分の魔法で服を出し身に纏う。
「ところであの女と黒幕の下っ端貴族は何処に行ったか知ってる?」
「あの女!私に成りすまして何かやらかすきなの!」
「それは大変!カミラちゃんに罪をかぶせられる前に対策が必要ね」
2人は話しながら、部屋を出る。
「おまたせ。新衛門さん。ラスカルさん」
「新衛門さん。ありがとうございます」
部屋の外にいたラスカルも新衛門も本来の姿にもどっていた。
ありすは、携帯を取り出す。
「帰る前にちょっと連絡しとくね。」


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