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魔法少女ありす
【コメディ その他小説】

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ハロウィンの戦いACT.1-1

「あれがカミラの家だ」
「へーっ、まるでディズニーランドのシンデレラ城みたい」
ありすは、同じ箒の舳先にちょこんとのってるラスカルに話しかける。
「で?カミラちゃんは、どこ?」
「右側の塔だ」
「でも、あれって結界が張られていて下の玄関からしか入れないみたい」
「あからさまに罠だな」
ふわりと玄関前に着地する。
続けてどんっと皇帝ペンギンも着地する。
「例え、罠だとしても行かねばなりません」
「そうね。行きましょう」
ありすは、玄関のドアを開いて中に入る。
続いてラスカルと新衛門が続く。
「フロア事に刺客がいるとかかしら?」
「ありうる話ですね」
「それはまた格ゲーや昔のアクション映画のようだな」
「ただ、相手は、格闘家じゃやないけどね」
通路を曲がると3匹の獣人が待ち受けていた
「狼男ね・・・。ラスカルさんは、下がっていて」
ありすの立ってる地面に赤く輝く魔方陣が、現れ、光に包まれると、私服から学校の制服変わる。
「なぜ制服なんだ?」
「なんとなく。これが格好いいかなと?」
制服に変わったとき同時に現れた剣を身構える。
「カミラを助けるのに俺が、後ろにいるわけに行かない。」
ラスカルは、ちょこちょことありすの前に出る。
「ぬおーーーっ!!」
叫び声と供に黒猫の姿がめきめきと音を立て大きな黒い獣へと姿を変えた。
「おおっ!ラスカルさんが大きな猫さんに変わった!!」
「いや・・・。黒豹なんだが・・・」
「おおっ!ラスカルさん、かっこいい!じゃあ、僕も行くよ.えいっ!」
{ずん!ずん!ずん!」
軽いかけ声の後に自分で効果音を入れつつ、新衛門の体が、だんだん大きくなる。
「おいっ!それって意味があるのか?」
130cm程度の皇帝ペンギンが、150cmの大きい皇帝ペンギンに変っただけにしか見えない。
「大きめから、特大サイズに変りました。自然界では、考えられない大きさです」
「そうなのか」
新衛門の手には、1mを超える大剣が握られていた。
「どうやって握ってる?その羽の手で?」

「アニキ、奴等食っていいのか?」
「おう!、この城に来た奴等は、スキにしろってボスが言ってた」
「うまそうだー」
「待て!待て!あの娘だけは、食うのは陵辱してからだぞ!」
「犯しながら、乳房を食いちぎりたい」
「乏しい乳だな。食い応えがなさそうだ」
狼男たちが好き勝手言ってる。
ありすのこめかみが、ひくひくしてる。
「新衛門さん!やっておしまい!」
「ありす嬢、その言い方悪役みたいだぞ」
「遠山新衛門、参る」
剣を構え一気に間合いをつめる。
「あっ!聞きたいことがるから、1匹は、半殺しで止めといて」
「承知!」
新衛門は、一瞬にして3振りして2匹の狼男は首を切り落とされ、残りの1匹は袈裟切りにされて崩れ落ちた。
「残したのは、兄貴狼か」
「食欲野郎とすけべ野郎は、ぶち殺したいだろう?」
「私の手で葬ってもよかったのけど。まあ、いいわ。」
「お前に聞きたいことがあります。」
ありすは、持ってた剣を狼男の兄貴格に突きつける。
「何を言ってる。俺達は、不死身だぜ。首を切り落とされたぐらいじゃ復活するぜ。」
「そんな事知ってます。それに狼男の弱点も知ってます」
「ほおう?」
「そんなの今は構わない。カミラちゃんを助けるのが目的だから。後から蘇って来たら、次は、復活できないように息の根を止めてあげます。それより、あなた方のボスの目的は何?」
「はんっ!誰がそんなこと言うかよ。その剣で刺したっていずれ復活して復讐にくぜ!」
「新衛門さん。その生意気な大口をもっと大きくしてあげて」
新衛門は、狼の口につっかえ棒を入れて閉じれなくした。
「さてと」
ありすの手の中に直方体の箱が、現れた。
「それは?」
「家庭用洗濯潜在です」
「んっ?」
ありすは、洗剤のふたを開けるとスプーン1杯に洗剤をすくい狼男の口の中に投入した。
「ぐが〜〜〜〜〜〜っ」
口の中に洗剤を入れられ、苦しんでる。
「効いてる効いてる。さすが、狼男の苦手な銀入り洗濯洗剤」
ありすの使ってる洗剤は 殺菌消臭効果アップAgイオン配合洗濯洗剤だった。
今度は、スプーンを使わず、箱から直接、ドバドバと直接、口の中に洗剤の粉を流し込む
「うげ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「効果てきめんね」
「そうか?俺には単純に粉を口の中に入れられたので苦しんでるように見えるのだが」
黒猫ではなく黒豹になったラスカルが、不審げに見てる。
新衛門が、口の中のつっかえ棒を取る。
「ぜぇ、ぜぇ、もう、止めてくれ。言うから」
「効いてる。効いてる。」
「本当か・・・」
「ボスの目的は、この市を征服してこの市の支配者になることだ」
「せこっ・・・。せめて、世界制服とか、日本征服とかにしとけばいいのに・・・」
「まったくだな」
「さすがは、下っ端貴族よねー。」
「下っ端なのですか?」
「男爵ってのは、爵位の中では、一番下っ端なの」
「伯爵や公爵から、すれば、下っ端だな」
「さてと、話は済んだわ。あとは、用はない」
ありすが、剣を振り上げる
「おいっ!ちゃんと、話したろ?」
「話したら、助けるなんて言ってないわよ」
「確かに言ってない」
「言ってませんね」
「それに不死身だから、これぐらいじゃ死なないんでしょ?」
剣を振り下ろし、首を切断する。
「ぎゃーっ」
狼男は、悲鳴のあと動かなくなった。
「確かに後から復活してくるがどうする?」
「お友達にこの手の専門家がいるから、依頼します」
「そうか」
ありすは、急に3個の狼男の切断された頭に洗剤をかけ始めた。
「何をしてる?」
「溶けないかなと思って」
「ナメクジに塩と違う…効かないだろう」
「さて、下っ端男爵の目的もわかったし、カミラちゃんの救出を急ぎましょうか」


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