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偽りのデッサン
【熟女/人妻 官能小説】

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第16話 温もりの果てに・・・・・-1

「慶君・・・そろそろ・・・・・。」

睦美は、我慢できずに虚ろな表情で発した。
その言葉が、男女間に無知な慶にも分かっていた。
ある程度は、生理的に観る映像で、嗜みは心得ていたからだ。
慶は、舌を使いながら徐々に下の方へと滑らせると、黒のダイヤ柄パンティーストッキングに両手を掛けた。
それを察した睦美は、少し腰を浮かせて構えると、そのままパンティーストッキングを下ろした。
睦美は、フリルレースの付いた、水色のシルクショーツ一枚だけの姿になると、ベッドに上がった。
そして、ベッドの上で、慶の方を向きながら肩肘を付いて横になった。
それはまるで、絵画を嗜む慶から見れば、裸婦像のようにも見えた。

「慶君も来て・・・・・。」

その言葉を聞いた慶は、ベージュのチノパンのベルトに手を掛け、黒のボクサーパンツ一枚の姿になった。
それを目の当たりにした睦美は、改めて慶の露わな姿に見惚れていた。
そう、色白の細身なのだが、どこか筋肉質で引き締まった身体であり、さらに下に目を向ければ、下着の上からでも分かるほどの、睦美に向けられた欲求の膨らみがあった。
これから、その身体に包まれながら至福を向かえるかと思うと、胸が高鳴るのだった。
慶も、ベッドに上がると、睦美の横に寝そべった。
二人は、お互いの気持ちを確認し合うかのように、しばらく見つめ合うと、そのまま口づけを交わしながらベッドで重なり合った。
慶の手つきは、徐々に自信に満ち溢れて行き、睦美のショーツに忍ばせると手際よく下ろした。
慶は、初めて直に見る女性の物に、驚きを隠せず生唾を飲んだ。
慶にとっては、全てが新鮮であり衝撃的でもあった。
未熟な慶が、ここまで迎えられたのも、睦美の母性からくる器の大きさからだった。
慶もそれを実感しており、その睦美の気持ちに答えようと、茂みを探っては必死に悦ばせていた。

「あっ!・・あっ!・・あっ!・・あっ!!・・・あっ!!!・・・・・」

睦美の快楽が増すに連れ、悦びの声が大きくなり室内を支配した。
そこには、想いを走らせてデッサンをした面影は無くなり、男女二人が快楽に溺れるかのように肌を交わしていた。

慶は、睦美を悦ばしながらも、みなぎりは、はちきれそうになっていた。
それを察した睦美も、下着の上からみなぎりに手を添えて、慶の表情を確認しながら、包み込むようにゆっくり上下した。
睦美はその感触の中で、歳の差を越えて向けられた欲求に、恥じらいと悦びが入り混じって思い廻った。
やがて、下着の中に滑り込ませて直接触れると、慶の表情は苦悶した。
初めて他人から触られた違和感による刺激が走ったからだ。
睦美は、それを目の当たりにするとすぐに離した。
経験が無い故に、いつ果てるかもしれないからだ。
初めては、どうしても自分の中で迎えさせたいと思っていたのだ。

睦美は、口づけを交わそうとする慶の胸に手を当て、止めるように促す合図をした。
慶は、何か不手際があったと思い、困惑した表情で睦美から身体を離した。
睦美も上半身を起こすと、その場で横に足を崩して座った。

「さあ・・・全部脱いで・・・・・。」

この瞬間、もう少しで睦美と結ばれる事を実感して、今まで以上の緊張感が、慶の体を駆け巡った。
慶は、少しおぼつかない様子で立ち上がると、下着に手を掛けた。
その間に睦美は、テーブルの上のショルダーバックに手を伸ばし、脇ポケットから事前に用意した四角い子袋を取ると、封を切って取りだした。
そして慶の方に視線を送ると、睦美の目の前で、すでに露わになっていった。
しかし、緊張の為か少しみなぎりが引いており、睦美はそれを手で再びみなぎらせた。

「少し我慢してね・・・・・。」

睦美は、手を添えながら、取りだした物をゆっくりと被せていくと、違和感で慶は、またもや苦悶の表情を浮かべた。
それと同時に、まるで儀式でも迎えるかのようで、身が引き締まる思いもあった。

「そこに座って・・・・・。」

慶は、睦美と向かい合わせに正座で座った。
それを見た睦美は、あまりにもかしこまった感じで、思わず笑みがこぼれてしまった。
これから肌を交わすのに、ここまで緊張感が無いのは初めてだった。
だが、それがどこか居心地良く、慶とでしか味わえない空気だと、改めて実感していた。
睦美は、脚を少し曲げた状態で開いて、慶を間に置く感じで座った。


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