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共犯ゲームU
【SF 官能小説】

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フェアリーキャップ-1

 僕が人通りを歩いているとショートヘアのほっそりとした女性が道行く人に街頭インタビューをしていた。僕が通りがかったとき、ちょうど前の人へのインタビューが終わったらしくレコーダーを向けられた。こういうのに関わってはいけない規定になっているので、僕は無言で手を振って断った。するとその女性はレコーダーのスイッチを切った。
「ではオフレコでちょっと宜しいですか?」
 僕はその女性のファッショナブルな服装を見て雑誌のモデルみたいだなと思った。胸は小さいが全体にほっそりして、まさにジュニア・モデルのような体型だった。実際の年齢は23・4というところだろう。
「モデルさんですか?」
 僕は思った通りのことを言うと、その女性はひどく喜んでくれた。そういうことを意識してコーディネートしていたらしかった。
「嬉しいです、そう言って頂けて。『月刊ウルウル』という女性誌の記者です。イズミと言います。」
 その記者さんはいきなり下の名前?で名乗った。発音の仕方が名前の言い方だった。
そのイズミさんは僕に寄り添うように近づくと、耳元で囁くように言った。
「色々男性心理についてお伺いしたいのですが、取材費はお支払い致しますので。」
「ここでですか?」
「いえ、ちょっとお付き合い願いますか?」
そういうとイズミさんは僕の腕をそっと絡めて小さな胸の膨らみを2の腕に触れさせた。絹のような柔らかい生地越しに小さく尖った感じの乳房の先が軽く当たった。
「カップル用個室の取材なんです。恋人同士でないと不自然ですから、そのように振舞って頂けませんか?えーと……」
「カオルです」
「カオルさんには一般男性を代表して協力して下さい。お願いします」
そう言った後、イズミさんはちょっと躊躇いながら言い訳のように言った。
「あの……必ず記事にはならないかもしれないんですけれど構いませんか?でも、取材の結果は必ず今後の特集を組むときの参考資料になるので」
「出ない方が歓迎します。出たとしても実名が出されなければ大丈夫です」
「ああ、良かった」
 イズミさんは喜んだはずみで、僕の腕にぎゅっと小さな乳房を押し付けた。僕の腕に彼女の尖った乳首の感覚がはっきり感じられた。胸が小さいし垂れていないので、ブラをしていなかったのだ。だからシースルーのようなトップを着ているのにブラが透けて見えなかったのだ。
店に入ると個室に案内された。飲み物を置いて行くと後は一切邪魔が入らないような環境だった。防音処置もされていて壁にはフェルトの生地が張られていて、明かりも薄暗かった。イズミさんは僕の隣に座った。
「カオルさん、正直に言って下さい。ここに二人きりで入るとしたら一体どんなことを期待しますか?」
僕は『セックス』という言葉を呑み込んだ。僕はあくまでもモニターとしての自分の役割を忘れてはいけないのだ。
「そうですね。女性が安心して自由に振舞えることを期待します。どんなことでもさせてあげたいですね。誰も見ていないのですから。」
「たとえば?」
「たとえば……、肩車とかお姫様抱っことか。イズミさんは何かしたいことはありませんか?」
僕ははぐらかしてしまった。でも、イズミさんは乗って来てくれた。


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