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共犯ゲームU
【SF 官能小説】

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授乳室-1

別な日、僕はデパートに行った。トイレに入ってそこから出るとベンチに座って苦しんでいる女の人がいた。顔を見るとまだ20代前半の若い女性だ。だがその胸の膨らみを見て驚いた。はち切れんばかりの乳房の大きさなのだ。僕はどうしたものかと突っ立っていると、その女性は僕を見て救いを求めた。
「あの……実は生まれたばかりの赤ちゃんが死んで、おっぱいが張って苦しいのです。ちょっと手を貸して頂けませんか?」
 僕はこれはゲームではなく本当だと思った。彼女は額に汗を浮かべて苦しんでいる。トイレの隣には赤ちゃんのオシメを取り替えたり授乳したりできるスペースがある。僕はそこに連れて行って、休ませるとデパートの人を呼びに行こうと思った。するとその女性はぼくに懇願するような目で言った。
「待ってください。無理に絞ると乳癌になると言います。申し訳ないのですが、あなたに吸って頂けないでしょうか?嫌なら仕方ないのですが……」
 僕は黙って頷くと腰掛けている彼女の前に膝まづいた。彼女はブラウスのボタンを外すと白くてパンパンに膨らんだ乳房を出した。薄青い血管が透けて見えるその乳房に僕は手をかけると乳首に吸い付いた。僕は赤ん坊が舌の先を丸めてミルクを飲むのを弟のを見て観察していた。だから僕も舌を丸めて吸ったがなかなか力が入らない。だから、普通に吸った。すると、勢いよく母乳が出てきた。僕はゴクンゴクンと飲んだ。牛乳とは全然味が違う。特に甘くもなければ、味も濃くない。片方を飲むともう片方からも誘発されて母乳が零れ出てくる。僕はハンカチで押さえて零れないようにしたが、ハンカチがどんどん濡れて行く。母乳は白くはない。糊のような灰色っぽい半透明な色だ。僕は乳房を交代させてまたゴクンゴクンと吸った。吸っているとき、よほど楽になるのだろう。ああ……とかフー……とかため息交じりの声が聞こえる。でも、これはゲームではないのだが、やはり香水の影響もあると思ったのは、彼女が股を開いて僕の胴を挟み込むようにし出したことだ。そして腰を下ろして来たので、僕は膝まづくのをやめてお尻を床につけるとそのまま僕の股間の上に擦り付けるようにして陰部を密着させてきたのだ。僕も乳房を吸っている辺りから股間に変化が出てきて、あの部分は固くなっていた。そこにその女性の女陰が服ごしに被さってきたから、強く刺激を伝えていたと思う。何か生暖かい割れ目にめり込むような感覚が股間に伝わった。実際はお互い布地で覆われている部分同士の接触だから、いくらスカートが捲れ上がっていても、実際に挿入されることはない。だが、女性が乳首を吸われながら、ゆっくり腰を動かすと擬似セックスのような感じになって僕もだんだん感じて来た。その女性はパンティの上の部分を片手で引っ張りあげてクリトリスを圧迫していた。そして絶頂に達してしまった。
特に声も立てず痙攣もせず、ただ、力が抜けてぐったりとしたのだ。僕はそれでも母乳を吸い続けた。両方の乳房からもう1滴も母乳が出なくなったのを確かめて、ブラウスのボタンをしてあげた。彼女を抱き起こすと腰かけさせて、スカートの皺を伸ばしてあげた。そのまま立ち去ろうとすると、彼女が呼び止めた。
「あの……途中見苦しいところをお見せして……そのなんと言ったらよいのか」
「いえ、気にしないで下さい。あなたのせいじゃありません。」
 僕の言葉にきょとんとしている彼女を置いて、僕はそこを出た。もし、香水をつけていなかったら、あの女性はあんなに乱れることはなかったろう。けれど、香水をつけていなかったら、僕に母乳を吸ってくれと頼むこともなかった筈だ。結果、香水はあの女性を救ったのか、それとも犠牲にしたのか、複雑な心境だった。


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