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共犯ゲームU
【SF 官能小説】

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フェアリーキャップ-2

「それ、良いですね。お姫様抱っこして頂けますか?」
 僕はイズミさんを抱えあげた。体は細いのでふわりと持ち上げることができた。でも太腿の部分はやはり太くて肉感的だったのでスカートの下の生の腿に手が触ったとき、生暖かい感触が伝わった。
 黙って突っ立っているのも芸がないので、ちょっと揺り籠のように左右に揺らすとイズミさんは、はしゃいで僕の首に手を廻してしがみついた。僕は狭い個室を一周するとイズミさんを抱っこしたまま椅子に腰掛けた。イズミさんのお尻が僕の膝に乗った。上体を起こしてあげて前を向かせると、僕は人間椅子みたいになった。
「どうします?これからまだ何かしますか?」
 僕はお姫様に伺いを立てる召使のように聞いた。イズミさんは僕の手を持って自分の胸に当てた。掌にすっぽり入るような可愛い乳房だった。イズミさんは囁くように言った。
「あのう、男の人って胸のない女じゃ、その気にならないんでしょうか?」
僕の掌の真ん中に乳首の部分がふんわり当たっている。
「そんなことないと思います。小さい乳房は感度が良いって言いますから」
「じゃあ、感度を見て下さい。あっ、これはあくまで取材のための実験ですから遠慮しないで、やって頂けますか?」
 僕は彼女の言っている意味がよく分からなかったが、掌を静かに小さく廻して乳首を転がすようにした。彼女の乳房は半球型ではなく乳首の周辺がちょっと尖っていて、妖精の被る帽子のようだった。フェアリー・キャップとでも言うのだろうか。だから、転がるのは乳首だけでなく、その尖った部分が全体的に廻されることになる。
 そのうちに僕の体に変化が出て来た。彼女は結構深く座っているのでお尻の割れ目に食い込むように固くなって行く僕のあそこに気づいたようだった。
「嬉しい。感じてくれたんですね。」
 彼女は一度降りると向かい合わせになって跨って来た。そして自分の女陰の部分を僕の高まりに被せるようにして、衣服を通して二人の性器が重なるようにした。彼女はスカートを被せたまま、僕の膝の上にしゃがむようにして静かに腰を動かした。そしてトップの薄い服をたくし上げると裸の胸を露出した。二つのフェアリー・キャップが僕の目の前に現れた。
「もし嫌でなかったら、口でしてくれませんか? 小さい胸の女性に朗報を届ける意味でも、感度を調べたいので」
 本当に一口ですっぽり口の中に入ってしまうような乳房だった。僕は片方ずつ変わりばんこに口の中に入れて舌で乳首を舐め廻した。首も一緒に回転してそっと柔らかく彼女の乳房をほぐして行った。
 僕は、彼女を愛撫しながら、考えた。このイズミさんの場合は、取材ということを言い訳にしている。そして、自分は体当たりで取材しているということを相手にも自分にも言い聞かせている。だからあくまでも取材なんだということで相手に合わせるしかない。僕の股間の性器は彼女の股間の割れ目に入り込むようになって、パンティの生地を引っ張っていた。僕はそのパンティの上端が下がっているのを手で確かめた。下がりすぎてパンティの上の方から陰毛がはみ出ている。そのシャリシャリする手触りでそれがわかったので、僕はパンティの上端を掴んでぐいっと上に上げてやった。するとそれがクリトリスを刺激したらしく、イズミさんは声を出した。
「ごめん、下がっていたので、直したんだけど」
「まだ下がっているみたいです。もう少し引っ張ってくれませんか?」
 十分引っ張ったから下がってないとは思ったけれど、僕は話を合わせた。
「そうですね。良いと言うまで引っ張りますから、良いって言って下さいよ」
 僕は今度は彼女の乳房から口を離して両手でパンティの上端を持って上にクイクイと引っ張った。そして今度は後ろの方が下がったので前と後ろに手を廻してパンティの上端を前後同時に上に引っ張った。パンティはすっかり割れ目に食い込んでしまったと思う。イズミさんは引っ張られながら『良い、良い』と言ったので、僕は手を休めた。すると、イズミさんはまだだと言う。『良い』の意味が違うのだと言う。だから僕はそれを続けるととうとうイズミさんはそのまま逝ってしまった。そして長いすの上に仰向けに倒れてしまったのだ。スカートが捲くれて下半身が露出していた。なんとパンティは紐のように細くなっていた。紐の両脇から陰毛が丸見えだし股間に食い込んだ紐は大陰唇ばかりでなく小陰唇もはみ出ていた。僕は汁で濡れた股間をティッシュで拭いてやるとパンティの皺を伸ばして直してあげた。捲くれたスカートを下ろし、薄いトップの服を下ろして乳房を隠してあげた。僕はイズミさんを抱き起こすと椅子の背もたれに背中をつけて腰かけさせた。そして僕は冷たい水を口に含むと上から覆いかぶさるように顔をつけて彼女に口移しで水を飲ませた。ゴクンと喉が鳴って、イズミさんは目を覚ました。僕はイズミさんの真似をして言い訳をした。
「気絶してしまったので、気つけの水を飲ませたくてしました。」
薄目を開けたイズミさんは頷くと,言った。
「ありがとうございます。もう一杯飲ませてくれますか?今と同じ方法で」
 僕は口に水を含むと唇をすぼめて少しずつ水を彼女の唇の中に注ぎ込んだ。イズミさんは喉を鳴らして飲みながら、ときどき鼻から「うふん」というような声を漏らした。それがたまらなく色っぽかったのでどきんとした。でも、これが潮時だと僕は思った。
「イズミさん、今日は疲れたみたいですから、これくらいで取材をやめませんか?また機会がありましたら声をかけてください」
「あ……ありがとうございました。それじゃあ連絡先を一応……」
 僕はイズミさんと連絡先を交換した。でも、絶対向こうからは連絡して来ないだろうなと思った。離れたら香水の効き目はなくなるからだ。そう思うと僕はたまらなく寂しくなった。


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