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【SM 官能小説】

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鏡 〜出逢い〜-2

俺の高校生活は、それなりに充実していたと思う。
中学とは違って、ほぼ同程度の学力を持つ級友たちの中でトップを守る事は並大抵の事では無く、度々その座を明け渡す事もあったが俺は逆に嬉しく思う時もあり、親父の呪縛に囚われていた中学時代とは明らかに違う、解放感にも似た感覚すら覚えるのだった。
“川崎晶”は、常に俺とトップを争う男の一人だった。
この男はただのガリ勉では無く、多岐に渡り驚くほどうんちく深く面白い男で、俺はこの男が好きだった。
「彰吾ちゃ〜ん」
「“ちゃん”ってのやめろよな…」
「ええやんかぁ〜。それより、今夜行かへんか?」
晶は中学卒業まで関西に住んでいた。
「今夜?明後日から中間だぞ?」
「あほぅ、中間なんか普段の成果やわ。」
「っうかやな、今更一日や二日ジタバタしたとこでなんも変われへんのや。」
「相変わらずの余裕ってか!」
「ちゃうちゃう、実績に裏打ちされた自信言うてくれ。」
「なんじゃそりゃ…。」
呆れる俺を後目に、晶はニカッと笑うと親指を立てた。
晶の「行こう」とは、なんのことは無いナンパだ。
俺たちは、気が向くと(大抵の場合晶の気が、だが)二人で出かけて遊んでいた。
高校に入ってからは、親父もあまり俺の行動に干渉する事は無く、帰りが深夜に及ぶ時におふくろが
「せめて0時前に帰りなさいよ。」
と言う事があるくらいだった。
地方の一都市である俺たちの地元で、そんなに遊べる場所が多くあるわけでも無いのだが、時間を持て余し刺激を求める若者は少なく無いようで、ある時間帯を過ぎると決まった場所にワラワラと人が集まって来るのだった。
そこに行けば都会と同じ程度の刺激を求める事も出来るのだが、晶は決してドラッグには手を出そうとはせず、顔馴染みになった若い男とくだらない会話を楽しんだり、毎回違う女の子を口説いたりしていた。
社交的な晶の周りにはいつも愉快な人間が集まって来る。晶と晶を取り囲む男女を眺めているのは嫌いでは無かった。
晶は、気に入った女の子が見つかると巧く口説いては俺の元に連れてきた。いつもしっかり二人組の女の子を連れてくるのが俺はおかしく、饒舌な晶を中心に四人で話を始めると俺もいつのまにか晶のペースに乗せられ、女の子たちを喜ばせるような会話を始めているのだった。
その後俺たちは二組に分かれ、それぞれの時間を楽しむ事になる。
『今日のはイマイチやったわ〜』
『今日はごっつ当たりやったで!』
約束の場所で落ち合った後、晶は決まってその日の女の子の総評を始める。
『おまえの方はどないやったねん?』
尋ねる晶に、
『まあまあ…かな』
俺の答えはいつも同じだった。

結局いつも晶のペースに乗せられる事になるのだ。
その日の晩も俺たちはいつも場所に来ていた。
いつものように晶が連れてきた二人組の女の子は、ミユキとユカと名乗った。
晶がミユキと、俺はユカとそれぞれ連れ立つとホテルに入った。
「名前なんて言ったっけ?」
ユカが聞いてきた。
「ショーゴ。」
「ショーゴ…ね。ねぇ、イカせてくれる?」
ユカは潤んだ瞳で俺を見つめると両腕を首に絡めるように巻き付け、甘い声でそう言った。
「ああ…イカせてやるよ。」
そう答えると俺はユカの唇を塞いでいった。
「ん……んく…」
「…ぁふっ…ん…ぁん…」
ユカの体から力が抜けてゆく。俺の体に自分の体を預けるようにもたせかけるユカを持ち上げベッドに運ぶ。
ユカをベッドに横たえ、舌を絡める。
チャプ…チャプ…
部屋の中には貪るようにお互いの舌を吸い、絡める音が響いていた。
「…ぁふっ…」
唇を放した俺に、
「すごい…上手いのね…キス…」
ユカが喘ぐようにそう言った。
俺は、ユカの首筋に唇を這わせながらTシャツの中に手を差し込む。腹からわき腹に手を動かし、ゆっくりと撫でてゆく。
「…んぁっ…ぁぁ…」
ユカの声を聞きながら、ブラジャーの上から乳房に手をあてると柔らかく揉む。
「ぁぁぁぁ…ぃ、いい…」
ブラジャーをずらし直接乳房を掴むと、少し力を入れ揉んでやった。
「んぁっ…は、はぁ…んん…」
ユカは頭を左右に振りながら喘ぐ。
人差し指と中指で乳首を挟み込みキュッと締め付けながら乳房を揉むと、ユカの体が仰け反った。
俺は、ユカの頭を起こしTシャツを脱がすとブラジャーを外す。
小振りだが形の良い乳房がプルンと現れた。
乳首は固く立ち上がり、ユカの呼吸に合わせるように上下に揺れている。俺は乳首に唇をあてると、啄むように弄ぶ。


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