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あまこい
【学園物 官能小説】

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佳奈-3

 朝練が終り、ジュンは自分の教室に入るが、教室でのジュンは、部活とは違い、暗く物静かであった。元気がないと言ってもいい、一学期と比べるとジュンの暗さが目立つ。クラスの皆は、ジュンの暗さには気付くが、県大会予選の事と思い、そっとしていた。

ジュンにとってはこのクラスは苦痛であった。このクラスには佳奈がいたからだ。

バス停小屋の出来事から、佳奈とは口も聞いていないし目も合わせていない、ジュンは佳奈に怯えていた。喋り掛けられないように、佳奈に極力離れて行動したし、クラスで暗いのも、佳奈がいる為だ。

佳奈もジュンが自分を避けていることは気付いていた。夏休みに親の用事でジュンの家に行く機会があり、そこでジュンは顔を合わせようとしなかった、佳奈はジュンに拒否られている事をそこで知った。

そして佳奈もジュンと接するのは怖く感じている。幼馴染みで、ずっと見て来たジュンだが、今まで見たことがなかった性を抱くジュンを見、そして初めて拒絶された。ジュンの性を見ただけでも動揺するが、自分に優しかったジュンがこうも冷たく変貌すると、佳奈の心は動揺どころでは済まされなかった。


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