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あまこい
【学園物 官能小説】

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佳奈-2

  二学期に入って三日が過ぎた。夏休みに入る直前、日曜日のあのバス停小屋の出来事から約一ヵ月、ジュンの傷はまだ癒えない。それでも、前よりは良くなった方だ。

バス停小屋の出来事からジュンは一週間寝込み、剣道では県大会予選が出れなくなった。日に日にやつれるジュンだが、時が彼を少しずつ癒してくれた。今では部活が彼の心の拠り所だ。

格技館に、朝誰よりも早く入り、剣道場を掃除する。そして自分の竹刀を振るった。

剣道部の先輩達はジュンが県大会予選に出れなかった事によっぽどの悔しさがあったのだと思っていた。そうとは知らずジュンは邪念を消す為、竹刀を振る。

迸るジュンの声が剣道場を響かす。

きっと今の一年でジュンに勝てる奴はいない、それほどまで彼は剣道に打ち込んでいた。気が狂う程に。


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