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リーマックス
【SF 官能小説】

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ユウナ-4


私はナナミの待つ病院に行った。私の姿を見るとナナミは最初驚いたがすぐ病院の外に連れ出そうとした。

『白い服は用意しています。今家にはだれもいないので、そこに行って儀式をしてください。
小さな家なので声が漏れると困りますので私は猿轡をして儀式を受けたいと思います。
終わったら私のことは放っておいて、すぐ病院に戻って父をお願いします。』

私はナナミを落ち着かせた。

『大丈夫、まずお父さんを治そう。
今眠っているようだが、君は病室の外で見張ってくれないか?ほんの数分だと思うから』
『はい、ではその後、私と一緒に家に行きましょう』

私はナナミを病室の外に立たせると、眠っている父親の首に管を刺した。
父親は気づいて声を立てようとしたが私は手で口を塞いだ。
もとより手足の力はぬけているので殆ど抵抗しなかった。
終わった後、しばらく震えていたがやがてぐったりした。
私はナナミを呼んで手を出した。

『予定を変えて君の全財産の半分を貰うことにするよ。』
『えっ、それではあまりにも・・』

私は僅かな金を手にすると、何度も頭を下げるナナミを後にユウナの邸宅に向かった。実はここに来る前にユウナの所に行っていたのだ。


この少し前のことである。
指定されていた時間にユウナの邸宅を訪問した。
玄関を開けてくれたお手伝いさんは、私を招き入れるとユウナの部屋に連れて行ってくれた。
ユウナは細い手足をしていたが、顔はとても綺麗だった。
目が知的にきらきら輝いていて、私はそれを見て何か神聖な美しさを感じた。

『ごめんなさい。色々考えたんですけれど、こんなのはどうでしょうか?』

ユウナは車椅子に乗って私を見上げながら心の声で伝えた。

『これから、あなたはナナミさんのところに行くの。
そして彼女のお父様を治してあげてくださらない?
その謝礼は私が代わりに払います。でもそれは彼女には内緒。
お小遣い程度の謝礼を受け取って来てそれで済ませるふりをして頂けないかしら?
それから、私の所に来て彼女にする予定だった儀式を私にしてくださらない?
きっと私の卵子は普通よりも小さいから1個で半分くらいの価値しかないと思うのでお釣りはいらないです。
1個で足りなかったら、2個とっても文句はいいません。
これで総て帳尻が合うでしょう?』

『けれどもそれではあなたが損をするのでは?』
『私が好きでやることですから、気になさらないで。
ナナミさんのお父様を思う気持ちに感激したの。ですから急いで行って差し上げて』
『わかりました。では、そうさせて頂きます。』

そしてユウナの言われた通りにして、私は再びここに来たのだ。




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