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リーマックス
【SF 官能小説】

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ユウナ-5


お手伝いさんは私をユウナの部屋に案内するとすぐ外出した。
そう言われていたのだろう。
広い邸宅には私とユウナしかいなかった。
ユウナは既に綺麗に身を清めて純白のドレスを着ていた。
私はユウナの体が丈夫ではないので念入りに体を調べた。
その私にまだお金を送金していないから、先にそれをさせてくれと彼女は言った。
私はそんなことは後でいい、終わったら口座名を教えるからと言った。
というのは、予想以上にユウナの体は弱っていたからだ。
全体の体の機能が弱っている。
卵子を摂取するときの興奮に体が持ちこたえることができるかどうか心配になった。

『ユウナさん、まずあなたの子宮に私自身の生命エネルギーを少し注入します。』

『そうですか、恥毛は周辺を剃ってもらってますから、すぐにでもできると思います。』

私はユウナを車椅子から抱き抱えると儀式の姿勢をとった。
ユウナの体があまりにも軽かったので私は痛々しかった。
私はそれでもユウナのきらきら輝く瞳を見ると美しいと思った。
ユウナの体が崩れないように腰だけでなく、胸や頭など三箇所も縛った。
頭は余裕を持たせて二人に鉢巻をし、その鉢巻同士を短い紐で繋いだ。
私は探索管を子宮の壁までつけると、体を震わせ自分の命のエネルギーを搾り出した。
ほんの僅かの量だったがそれでもとても疲れた。
そしてそのまま30分くらい待った。
何かユウナの顔色が良くなってきて、彼女はにっこりと笑った。

『こんなすがすがしい気分は初めてですわ、リーマックスさん』

『それではちょっと口を開けてくれませんか、これから更に元気になるエネルギーを口に吹き込んであげますから、胸いっぱい吸って下さい。』

私は彼女が大きく口を開けたのを見てひな鳥のようだと思った。私は口を尖らせて命を吹き込んだ。これは彼女の脳内薬効成分を分泌させるための作業だ。
彼女は笑いながら、私のとがった口をすっぽり包むように頬張って私の命を吸い取った。何度も何度も。
私は彼女に儀式の始まりを宣言した。彼女は笑顔で頷いた。
彼女にはすべて事前に説明してある。
だから私は主脳を再び下に下げて探索管を左右の卵巣まで伸ばした。
卵巣は彼女が言った通りあまり大きくはなかった。
でも1個あれば十分彼女を治療できると思った。
私は性器を膨らませ慎重に渦巻き運動を始めた。
時間短縮のため、ジュンや志田記者にした方法を取った。
彼女は筋力がないため、殆ど体を動かさなかった。
僅かに震える程度だった。
また、肺活量もそんなにないせいで、声も殆ど聞こえなかった。
30分ほどで終わると、弱弱しく笑う彼女が私を見ていた。

『天使と交わったからかしら、天国に上ったような気がしました。』

私は、ロープを解くとユウナをベッドに運び、服を脱がしてバスタオルで包むと、洗面所から温かい湯を出してタオルで体を拭いてあげた。そ
の後で用意していた服を着せてあげた。

『これからだんだん体に力が漲ってくると思いますから無理しないように少しずつ栄養を取って体を動かすようにして下さい。それでは私はこれで』

私が出て行こうとするとユウナが呼び止めた。

『待って下さい。口座番号をまだ・・・』

私は振り返った。

『何のことですか?あなたは自分の卵子を提供したではありませんか?』

『でも・・あなたはナナミさんからも十分貰っていないですし、それに私の卵子では一個分にもならなかったはずです。』

『そうかもしれません。でも、あなたから取りたくないのです。
人間にもあなたやナナミさんのような人がいるということが私にはとても嬉しいことだから、このまま行かせてください。』

その後私は心を閉じて邸宅を出た。



私はその後男達に囲まれた。腕からの警告が来たときには、すでに遅かった。
私は複数の未成年者に対する淫行罪で逮捕されたのだ。
カレンとジュンをモーテルに連れ込んでいるところの写真、モーテルの管理人から少女の大きな悲鳴が聞こえてきたという証言の録音、これらは何者かによって警察に提出された。
私の探知機能が気づかなかったのは、ずっと監視していた連中ではなく、彼らが警察に通報して警官や刑事を向かわせたからだ。
私は心の周波数を開いて、カレンやジュンに警告を発した。
そして、念のため志田記者とユウナにも警告した。
警告内容は私の本当の正体を言わないでほしいこと。
できればそういう事実がなかったことを言ってほしいと。
もちろん治療や儀式のことは絶対秘密にしなければならない。
これは古代ローマ帝国から連綿と続く秘密結社『ミーレ・サリス』(塩の兵士)の仕業に違いない。
彼らは私達の種を忌まわしいパラサイト的存在と決め付け、根絶することを目的とした集団だ。
私達の種は彼らの為にほぼ絶滅の危機に瀕している。
そして今私も非常に危険な状態である。
 


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