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〈不治の病〉
【鬼畜 官能小説】

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〈不治の病・其の二〉-17

『へ…乳首おっ立てて格好つけてんなよな……』

「むぶッ!?お"む"む"ぅ"!!!」


オヤジはいきなり麻衣に口づけをすると、口元から滲む涎を舐め取り、唇とギャグの間にも舌を這わせて涎を吸い取った。
麻衣は目を剥いて顔を背けようとするが、髪や顎を掴まれてしまっては、どうする事も出来ない。
生臭い舌が唇を舐め回し、ジュルジュルと音を鳴らして吸引してくる。
オヤジの鼻息が麻衣の顔面に吹き付けられ、その吐き出された吐息は呼吸によって麻衣の肺に染み渡り、気管までも悪臭に汚された。
最悪の接吻……ギャグに口は塞がれているとはいえ、唇の中や前歯や歯茎まで舐め回されているのだ……その汚らしい舌の刺激に、麻衣の口は洗浄しようと涎を溢れさせるが、それは全て吸い付くされていく……と、オヤジの唇が離れたと感じた瞬間に、麻衣の顔に温かいモノが掛かった……それはオヤジの吐き出した唾だった。


『……これで少しは綺麗になったかなぁ?ヒヒヒ……』

「!!!!」


命とも呼べる顔が、タバコのヤニや酒の臭いの混じった唾に汚され、それは涙の溢れ出す瞳を塞ぐように流れていった……。


(こ…このクソオヤジぃ!!なんて事……私の顔にぃッ!!!)


麻衣でなくても、顔に唾を吐かれて怒らぬ女性はおるまい。それは男性でも然り。
鼻から眉間、額にかけて吐きつけられた大量の唾は、とっさに閉じられた瞼の上を流れ、怒髪天の眼光を封じ込める事を成功させていた。


『まだ足りないか?生意気な田舎娘がよぉ……』

「お…むぅ!!むぐうぅぅ!!!」


まだ顔面は押さえ付けたまま、オヤジは唾を吐きつけて罵った。
文字通り、手も足も出ない麻衣を、オヤジは言葉で嬲っていた。
吐きかけられる唾は、麻衣の瞼を開けさせず、顔面を押さえ付ける両手は、唾を振り払う事を封じている。既に怒り心頭に達しているというのに、麻衣には呻き声を出すという、無意味な行為しか許されてはいない……開け放たれている下半身に、温かい指が触れてくる……それは一つや二つではなく、数人の掌である事を、麻衣の神経は伝えてくれた……。


(こ、この野郎!!触るんじゃねえよ!!……触るなあッ!!!)


ピリピリと情けない音を発てながらストッキングは息絶え、ブラジャー同様に素っ気ないベージュ色のパンティーが露わになった。
それは前みごろも大きなパンティーで、子供用の下着のような色気の無さだ。
しかし、それに包まれた下半身は上半身に劣らず、尻肉も股間の膨らみも美味そうな丸みを作り出している。



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