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どうして....好きになってはいけないの?
【純愛 恋愛小説】

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二人が選んだ未来(こたえ)-4

ふと目が覚めた優羽が携帯で時間を確認すると、まだ1時過ぎだった....目を閉じて眠ろうとするのだがなかなか眠れなかった....
「どうして....好きなってはいけないの?」
あの日の問いが頭に浮かんだ....答えはまだ見つかっていない....もしかすると永遠に見つからない答えなのかもしれない....なんとなくそう思えた....
優羽は舞姫を起こさないように立ち上がり、窓のカーテンを開けた....窓から青白く輝く月が見えた....
「綺麗なお月様ね!!」
後ろから舞姫の声がした....優羽が振り返ると....舞姫も月を見ていた....
「ゴメン...起こしちゃった?」
「ううん...気にしないで.....」
「ゴメン...」
優羽は舞姫から目が離せなかった....窓から差し込む青白い月の光に照らされた舞姫は女神のように綺麗だった....その時優羽は改めて気づいた....自分は舞姫が好きだって....その気持ちは変わらないって....多分....死ぬまで....舞姫の事を諦めるなんて出来るはずなかった....舞姫と離れて暮らして気づかされた....どれだけ舞姫の事が好きなのかを....舞姫以外考えられないと....
「どうしたの?優羽....」
舞姫の優しい声がした....
優羽は舞姫を見つめながら静かに話しかけた....
「姉さん...俺は....姉さんの事が好きです.....」
月の魔法がそうさせたのか....優羽は素直に告白する事が出来た....舞姫は優しい目で優羽を見つめていた....
「この気持ちは一生変わりません....俺が勝手に....姉さんの事を....好きでいるだけだから....姉さんには絶対迷惑を掛けません....いいよね....姉さんの事....好きになっても....」
舞姫は何も答えなかった....ただずっと優羽を見つめていた....
どれだけの時間が過ぎたのか....静かに舞姫が口を開いた....
「それが...優羽が出した答え?」
優羽はゆっくりと頷いて
「これが答えになっているのかわからないけど.....」
優羽は静かに続けた....
「いつだったか.....姉さん....言ったよね....好きになってはいけない人はいないと思うって....」
舞姫は静かに頷いた。
「その時は...その言葉の意味がよくわからなかったけど....今ならわかる気がする....誰かを好きになる....それは自由だけど....その気持ちを嫌がる相手に押し付けてはいけない....当たり前な事だったんだよね!」
舞姫は黙って優羽を見つめていた....
「例えそれが...姉さんであっても....」
優羽は少し間を取って
「俺は....姉さんが好きです....一人の女性として....愛しています....」
「いいの?そんな事言ってしまって....私....本気にするよ.....」
舞姫が優しく語りかけた....
「えっ?」
優羽には舞姫の言葉の意味が理解出来なかった...
「私も.....優羽の事を愛しています....優羽が私に....僕のお嫁さんになって....そう言ってくれた時から....ううん....多分....優羽が生まれた時から....ずっと.....」
「それじゃ...どうして....俺の気持ちに応えられないって.....」
舞姫は少し笑みを浮かべて
「あの時のメールには....今は...そう書いてなかった?」
「そういえば.....」
メールを読んだ時一瞬その言葉に引っ掛かったが、舞姫のミスだと思っていた......
「あの時...優羽は私への気持ちを....いけない事....悪い事だって思ってた....あのまま優羽の気持ちに応えたら....いつか優羽が後悔するかもしれない....そう思ったから....」
「姉さん.....それじゃ....今なら.....」
優羽が舞姫に近づこうとした。


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