〜第3章〜 金曜日 シルヴィア-10
僕は胸ポケットから不要になった電話を取り出し、彼女の前の机に置く。
「三人目が終わったよ」
先に電話したとき、占い師は、ええ、そのようね、と答えた。
シルヴィアの身体は最高だった。均整のとれたプロポーション、感度のよさ、そして何より性器に入れた時のあの得も言われぬ快楽!
一晩かけてじっくり味わい、知る限りすべての体位を取らせ、何度も何度も辱めた。彼女は僕の要望に応え続けた。
占い師は感想を聞いたりせず、代わりに質問をよこした。
この力を自分のものにしたいか、と。返事は決まっていた。
「それで、僕は凶眼に選ばれたのか?」
謎かけのような占い師の言の真意を知りたくて聞いてみると、それは今夜の貴方次第よ。と、さらに謎めいた言葉がかえってくる。
僕が何か言うより早く、今夜「クラブ・ソドム&ゴモラ」に来るよう告げられる。そこで、全てがはっきりする様だ。
帰る前に改めてシルヴィアの顔を覗き込む。昨日までは彼女の毅然とした表情しか知らなかったが、今は僕に貫かれてイク時の歪んだ表情や、悩ましげな表情でおしゃぶりに励む表情も知っている。
頬に精液がついてるのは、最後にフェラチオさせたときの名残であろう。指先で拭いとり、口元に差し出すと、彼女はそれを舐めとった。
「それじゃシルヴィア、僕が凶眼に選ばれたら、君をずっと可愛がってあげるよ」
「‥はい、ラウム様」
その言葉を背に僕は生徒会室を後にした。背筋を伸ばし、きちっと椅子に腰かけ、素裸で占い師の後始末を待つシルヴィアを残して。