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サノバ・ビッチ
【レイプ 官能小説】

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栄子 後編-2



その日の放課後――。


下校しようと教室を出た途端、廊下に待ち伏せていた片山に呼び止められた。


「川瀬っ……あの……ちょっといい?」


悪意や敵意のある感じではなく、媚びるような卑屈な表情をしている。


「あの……ここじゃ……マズイからさ……こっち来てよ」


何の話かは薄々見当がついたが、俺は素知らぬ顔で片山についていった。


連れて行かれたのは図書館の裏で、そこにはクラスでも片山と仲のいい長谷川と沢田が待っていた。


「なんだよ……こんなとこに呼び出して」



「いや……あのさ……えーと……」



しばしの間互いを探りあうような沈黙が続いたが、やがて片山が意を決したように俺に聞いてきた。


「か、川瀬ってさ……小林と……仲いいだろ?」



「は?……別に普通だけど?」


しれっとそう答えたが、実際栄子は六年生になってから、ほとんどいつも俺のそばにくっついている。


みんなの前でそんなに言葉を交わしているわけでもないのだが、昼休みや放課後に二人で教室の外へ出ていくことも多く、他のやつらから見ればかなり親しそうに見えているのかもしれない。



「仲がいい」――――か。


そのあまりにも幼稚な響きにせせら笑いが込み上げてくる。


俺は栄子とセックスをしているだけで、別に「仲がいい」わけではない。


六年生になって俺が学校をサボらなくなったのも、栄子という「友達」が出来たからではなく、「学校でセックスをしたほうが面白そうだから」という極めて低俗な好奇心からだった。


トイレの個室、体育館倉庫、図書館の本棚の陰、放課後の教室………俺たちはあらゆる場所でセックスをした。


初めのうちは恥ずかしがっていた栄子も、最近ではタガが外れたように自分から貪欲に俺を求めてくる。


先生や他の生徒に見られるかもしれないというスリルが、俺たちを異様に高ぶらせていた。


そういう流れでの今日の出来事だったのだが、こんなことを続けていれば遅かれ早かれ誰かに見られることにはなっていただろう。


「……今日……さ……理科室で……小林と……何かしてただろ?」


片山の言葉に、長谷川と沢田もゴクリとのどを鳴らして身を乗り出す。


「……さぁ?……そうだっけな」


俺はニヤニヤしながらわざと話をはぐらかした。


「……つ……付き合ってるのか?小林と」


長谷川が遠慮がちに口を開いた。


「――付き合う?」


「みんな言ってるんだ。その……小林が……なんていうか……最近……すげーエロくなったって……」


沢田も長谷川に同調する。


「よく二人でいなくなるし……川瀬と……何かあるんじゃねーか……とか……色々」


「………フン………」


三人の回りくどい会話に俺は失笑を漏らした。


「要は何?――俺たちがヤってるかどうかってこと?」


「――え?……う……うん……まぁ」


長谷川がモゴモゴと口をつぐむ。


「ヤってるよ。――小林ってさ、ああ見えて相当の淫乱なんだよな」


俺はわざと大きな声でハッキリと言い切ってやった。


「……い……いんらん……」


「アイツは変態だから。今日も片山に見られてコーフンしちゃってさ。マ○コベトベトに濡らして喜んでたぜ」


自分でもゾッとするような野蛮な言葉が、スラスラと口をついて出た。


「……マ、マジで?……」

「……す、すげぇ……」


俺の言葉だけで、三人ともすでに股間を押さえて身体が前屈みになっている。


「俺たちさ……前から……小林のこと……いいなって言ってたんだ……だからさ……」

長谷川はズボンの上からでもはっきりとわかるほど勃起した股間を撫でさすりながら情けないような顔で俺に懇願してきた。


「あのっ……見るだけでもいいんだ……出来なくても……な?そうだよな?」


「う、うん……ダメかな……?出来れば……ちょっと近くでさ……」


沢田と片山も必死で長谷川を後押しする。



「………ふうん……そういうことか」


こういう関係になって初めて気づいたのだが、栄子はどうやら男子に人気が高いらしいのだ。

勉強もスポーツもよく出来る可愛い学級委員。


そういういわゆる高嶺の花だった女子とあっさり親しくなったことで、クラスの男子連中が俺に一目置くようになったというのは、なんとなく感じていた。

全く意図していないことだったが、これをきっかけに片山たちを取り込めるかもしれない。

片山は顔が広いし、先生たちからも可愛がられている。

味方につけておけば何かと便利かもしれない。


俺の中に素早くそんな打算が働いた。


「―――じゃあ、こうしようか……」


俺は声を潜めて三人の肩を抱いた。




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