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THANK YOU!!
【純愛 恋愛小説】

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THANK YOU!!-2



午前中に始業式、午後に入学式。
去年までならお昼に下校出来たのだが、6年になるとそうもいかない。
何しろ、最上級学年。
1年生の面倒を見るのは6年生の役割。

まず、保護者と一緒に初登校してきた一年生を昇降口で迎える。
そして自分で上履きに履き替えてもらい、教室まで案内。
そこで保護者と解散してもらう。
教室に入ると、あらかじめ席が決まっているので名前を聞いて、席に座らせる。

という一連の作業を、一年生全員が来るまで続ける。
今年の一年生の人数は140人で、4クラス。
瑞稀たち6年生は全員で110人の、3クラス。
若干、一年生が多いのであらかじめ、担当を決めて取り掛かることになった。

瑞稀は、教室までを案内する係。
昇降口で、靴を履き替えた時に昇降口から廊下に出てもらう。
そして、案内してそれぞれの教室で違う担当の子に任せる。という流れだ。


とりあえず、この準備を行うには午前中にある“本来の”目的である始業式を終わらせてからの話。
瑞稀はエレベーターから降りてマンションを出た。
ふと青く澄み渡った空を仰ぐと、清々しい笑顔で歩き始めた。


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