「…果たしてそれはどうかな？」

「だっ、誰だ！？」　
振り返るが誰もいない。
「どこを見ているのかな？ここだよ、ここ」
「げっ！？まさか！？」「そうだよ、今君が食べた折り紙さ」
なんと声の主はオレの腹にいた
「くっくっくっ…、俺は隕石より一足先に宇宙から来たんだ！悪いがお前らの星は俺たちが頂くゼ！！」
腹の中から響く声に俺は狼狽を隠せない。
「そんな…、もう侵略が始まってるなんて…。…でも、なんで折り紙なんだ？」
「…そりゃ、おめぇ折り紙ってなんにでも変身できんだべ！？だからよ、ウィーゴのやろうがよぉ、折り紙いいんじゃねぇの？とか言ってよ！」
「…つーか、紙だし。完全に騙されただろ？そして、なんで急に茨城弁なんだよ？」
少しの沈黙の後、今までの雰囲気を打ち消す様に、
「…くっくっくっ、もう少しで折り紙として一生を終えるとこだったゼ！」
と、最後の部分だけ、力を込めて言い放った。

［人類滅亡まであと２３時間］
「まぁ…思った通りだったけどな。」

結局、オレの腹の中でわめいていた折り紙には、何の力もなかった……まっ、だだの紙だしな。
そして５時間経った今、オレのウ〇コと共にその姿を現したのだった。

『人類滅亡まであと１８時間』