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俺の守り神・ぷらす
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俺の守り神・ぷらす 18

「ないすこんびねいしょん♪」
「な…」
水世は俺を攻撃した。
「お母様!!なんで優を!?」
「貴女が帰らないからよ?」
怒りを放っている水名に対して水世は余裕の表情をしてる。
「くっ…!!」
「ほらほら行くわよ?」
ヒュン…ガキィィィィン!!
ガキィ…ギャン…くうっ…キン…キン…!!
金属がぶつかりあう音がする。そして…水名の苦しんでいる声も聞こえる。
水名はどんどん押されていく。そして十分に俺から距離が離れた時…
「優、逃げて…!!」
カツカツと、一歩ずつ…斧をひきずりながら俺に近付いてくる水世。
その奥にはうつぶせて倒れながらこっちを見る水名。
「…水名に何をしたんですか…?」
「何もしてないわ…ただあの娘が力尽きただけ…♪」
てことは怪我は無い。
「お母様!!優はただの人間だから!!」
水世はチラリと水名を見ながら
「…貴女が言えばいいのよ?」
「……………わ、私…」
「ミナっ!!!!」
「えっ…?」
「言うな…御主人命令だ…」
「ふふふ…優君…正気?」
「ええ…俺は水名の味方なので」
「ふふふ…あの娘と同じで生意気ねぇ…♪」
水世は俺の目の前まで来た。
「優君…貴方を…斬るわ…♪そしたら水名も諦めてくれそうだわ…♪」
水世は氷の斧を剣に変え、切っ先を俺ののどにつけた。
「水名…貴女のせいだからね?」
「あ…え……い、嫌…」
水世が剣をゆっくり上げる。降り下ろせば俺は斬られるだろう。
「……嫌…嫌…やだ…お母様…嫌だよ…」
「…よい死後を…♪」
ヒュイン…!!!!

「水名…俺が神になったら…また会えるよな…?」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

ザキシュ…
…ドクン……

もう麻痺して感覚が無いのだろう。痛みは無かった。
目を開いた。
俺の胸には…真っ赤な鮮血が…無かった。
そして目の前には…見慣れた黒い後ろ髪。
その黒い髪の少女は水世の剣を、つらら一本で受け止めていた。
「………っ!!」
水世は後ろに跳んだ。その表情は…青白い。今まで後ろにいた娘が、今は目の前にいた。
「優…大丈夫?」
「ああ…」
「よかった…スイッチを変えるだけでよかったの」
「何が…?」
「神の領域…」
「届いたのか!?」
「…バッチリ♪」
そう…目の前にはいつもの水名がいた。
「くっ…水名…なんで…?」
水世の顔はまだ娘の存在を信じられないでいた。
「お母様…優を狙ったのが運の尽きよ…♪」
水名のつららはメキメキと音を立て、形を変えて行く。そして…氷の剣になった。しかも2刀流。

「私の名前は守護神水名。私は優と自分の意思を守る」

ダンッ!!
水名の体が躍進する。
ドンッ!!ガキィィィィン!!!!
一瞬で水名は水名に近付き、斬撃を与える。水世は水名の両刀を剣で防ぐ。しかし…
キュイン…!!
2刀に斬られ3分割になる水世の剣。

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