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俺の守り神・ぷらす
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俺の守り神・ぷらす 13

そんな私を一番最初に気付いてくれたのが優君。
「あれ?気のせいかもしれないけど…佐倉さん、元気無い?」
気付いてくれた。本当の私を気付いてくれた。この言葉を絶対に忘れない。だって…佐倉優名が山崎優を好きになった瞬間だもん…♪
「ユウナー!!」
後ろからライバルが来た。確か…水名ちゃん。
「あれ?ミナちゃん、どうしたの?」
「ちょっとお話ししましょ♪」

私達はとりあえずベンチに座った。
「それで…お話しって?」
「むふふ…ユウナよ…優のことが好きだな?」
「えっ………」
バレてた…!?分からないようにしたつもりなのに…!!
「大丈夫だ。他の連中は分かってない…それより♪」
「…それより…?」
「ふふふ…ユウナ、私は応援するぞ?」
「本当…!?ミナちゃん…優君のことを好きじゃないの?」
あ…言っちゃった。
水名はポカンと驚きの表情をしたが、すぐに笑い飛ばしていた。
「あっはははは♪大丈夫、大丈夫♪優なんてこっちからお断りだ!!あんな危なっかしい男に私の亭主は勤まらない♪」
「て、亭主…!?」
「ん…違うのか?」
「えっと…その…まだそこまでは…」
「なんだ…その程度だったのか…?」

水名には悪いクセがある。基本的に面白くなりそうなことに関しては首をつっこみだかる。そして話をさらにややこしくする。結果…
「ミナちゃん…私、結婚する!!」
「よし♪その意気よ、ユウナ♪」
ニヤリ…
優名は嬉しそうに家に帰っていった。
また面白くなりそうな展開に笑みをこぼさずにはいられない水名だった。
「明日からの学校が楽しみだな、優♪」

ある場所にて…
「…五人の神はどう?」
「以前、山崎家に停滞中。どうやら神無月が終わるまでいるらしいです」
「そう…ふふふ…監視を続けて」
「了解」

「ここに行きたい♪」
水名が指した場所はハワイ。
「あー…それはミナがお菓子を一生食べないくらい無理」
「じゃあ無理ね…」
夕食後ののんびりタイム。水名は俺の世界地図を見ながら遊んでいる。
「ここは?」
北極…
「死ぬ」
「無理かー…」
水名はむむむ…と世界地図と睨め合いをした後、飽きたらしく今度は雑誌を読み始めた。
「じゃあ…ここは?」
水名が指した場所はプール。
「行けなくもない」
「じゃあ行こ♪」
「てかどんな場所か分かってんのか?」
「水浴びができるところだろう…?」
あながち間違いではない。しかし残暑厳しい今年は十月にもプールの広告が載っているとは…。
「それは当たってる。でも水着はあるのか?」
「水着…?」
「ほれ、そこに写ってる人はみんな何か着てるだろ?それ」
「そうか…買ってーん♪」
「母さんに言えば喜んで出してくれるんじゃねーか?」
「マミー…♪」

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