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死の旋律
その他リレー小説 - ホラー

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死の旋律 2


?「ククッ、血が足りない…血が足りない…」
ある部屋の一室で呟く男。
足元にはいくつもの髑髏が転がっていた。
椅子に座り、その一つを左手で拾うと強く握りしめた。
ミシミシッ……バキッ!
髑髏は男の手の中で砕け散った。
?「ふぅ、フッ、ハハッ」

淵野辺公園の片隅に立入禁止のロープが張られている。
そこへある日の朝、若い女性がやって来た。
彼女の名前は吉岡香織。
長い黒髪とパッチリとした二重の瞳が特徴の24歳。
香織は東京の出版社で働いているが、事件のことが気になってこの場に訪れたのだ。
草木が多少生い茂る程度で、事件の形跡は風化されている。
「…こんなところで、まだ中学生だったのにね…」
香織は目を瞑り、手を合わせた。
「……お姉ちゃん」
背後から女の子の声が聞こえ、香織が振り返ると、小学校低学年くらいの少女が立っていた。
「ど、どうかしたの?一人?」
「…お姉ちゃん、助けて」
そう言うと少女は走って行った。
「えっ!?何?ちょっと」
香織も追い掛けたが、もう少女の姿は消えていた。


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