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世界再構築戦争
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世界再構築戦争 2

 整備士の男は白色の戦闘機とF−3Aを見上げ苦笑する。
「性能差が大きいし、技量だって天と地ほどだし…」
「分かってるよ…、けど…」
 少年―神崎 誠は溜息を吐いた。
 彼は【日本国防軍横須賀少年士官学校】の生徒である。しかし世界が戦争の真っ只中の時代は、彼のような少年らをも戦争へ駆り出されたのである。
 そして彼は17歳で既に実戦を経験しており、先に起こった対露戦【第三次千島列島沖会戦】にて12歳で参戦し、初陣ながら戦闘機5機と駆逐艦2隻を墜とす戦果を挙げたのだ。
「ここはもういいよね?横須賀に帰るから整備して置いてくれ。俺は基地司令に挨拶してくるから」
「了解しました」
 誠は耐Gスーツを着たまま、司令部へと向かった。
 そして30分後。誠は司令への挨拶をそこそこに済ませて(司令に小言と言われるのが嫌だったから)、愛機である白色の戦闘機―【F−55/X‐0】通称ゼロ―に乗り込み、横須賀基地に停泊している母艦へと帰還して行った。

誠が母艦に帰還すると、中学生くらいの少女が誠に敬礼して、
「先輩・・・大尉。」
「ここには俺とお前しかいないから先輩って呼んでも良いぞ。確かお前、軍曹に昇進したんだっけな。」
「そ、そんな私と大尉とでは格が違いますし・・・」


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