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新世紀大戦 トゥルーブレイブ
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新世紀大戦 トゥルーブレイブ 1

“仮想”21世紀初頭…
宇宙へと進出を果たした人類は絶頂期に入っていた。
太陽系はおろか、太陽系周辺の恒星系を次々に入植・編入を行い、人類の生存圏を拡大させていった。
人類の宇宙への欲望は留まる事と知らず、ただ悪戯に資源を浪費してゆくだけであった。
だが神の警告か、それとも単なる悪戯か、ある一つの隕石が地球に落下した。
この隕石が地球人類の生存を賭ける火蓋の幕開けであった……。




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STAGE-01『未知なる邂逅』

“仮想”西暦2118年
-日本・幕張メッセ

「やっと着いたぜ幕張メッセ!」
「もう! ユースケが時間を間違うから遅くなったじゃない」
「確かにね、ユウナの言うとおりだよ」
「全くだ」
「そうそう」
「ダァァァァァッ! 喧しいっつーの!」

少年少女のグループがここ幕張メッセにやって来ていた。いや、少年達だけではない。もっと多くの人達が群を成してやって来ていた。

「席確保できるかわからないな、こりゃ」
「誰の所為だ、だ・れ・の!」
「………スイマセン」
「まあまあ、タカシ」

今日この幕張メッセの会場では、3Dゲーム『アーマードウォーズ』の日本大会が開催されるのであった。
『アーマードウォーズ』とは端末の機械に乗り込み、本格的に造られたコクピットでロボットを操縦して与えられた任務を遂行するというゲームである。対戦も可能であり、各プレイヤーがカスタマイズしたロボットを駆使して競い合うことができる。またこのゲームは世界中で繰り広げられており、世界大会も開かれており賞金も出るのである。
この日本大会も好成績を残せば世界大会に出場も可能となる。

「とにかくだな、今日は絶対に勝たなくちゃならないんだよ! 細かいことは気にすんなって」
「「「オマエが言うなッ!!」」」
「………スイマセン」
「まあまあ…みんなもそれくらいにしてさ、とりあえず席を確保しようよ」
「そうだ、マコトの言うとおりだよ。なっ?」
「ユースケ! 全然反省してないでしょ。マコトもユースケを甘やかさないで。今日はホームの命運が懸かってると言っても過言じゃないのよ」
「分かってるよユウナ」

少年達が言うホームとは彼らの住む孤児院の通称のことである。

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