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Step up!
その他リレー小説 - ファンタジー

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Step up! 25

いつもの道を歩く。
「あ、桜が…」
カレンがつぶやく。
「しばらく見たくないな…。」
セージはげんなりしている。
「もう、葉になってるの。」
「…これが本来の姿だな。もう5月になるし。」
「そうだね。」
少し急ぎ足で、学校へ向かう。─幾分強くなった日差しは、時の移ろいを物語っていた─

〜エメラルドの遺跡〜
ここは、ダイヤモンド学館高等部の図書館。4人の生徒が一生懸命、ある本を探していた。
「あ、あったーっ!!!」

喜びのあまり、声を上げるカレン。それを睨みつける、他の生徒達。
「あ…」
「カレン、図書館だぞ。静かにしなくちゃ。」
セージがカレンに注意する。
「うん…」
カレンは本を手に取った。『エメラルドの遺跡伝説』だ。既に、次の旅の準備は始まっていた。

目次を開く。パラリ…
エメラルドの遺跡とは、エメラルド通貨は本当か?、エメラルド戦争、地下通路の存在は本当か?
…エメラルドの遺跡。それは、数多くの伝説が残る古代都市の跡地である。昔の出来事の有無は、長い時を経た現在も是非を問われている。

翠玉都市…エメラルドが豊富に産出する鉱山の近くで1700〜1300年前に栄えた都市。通貨にエメラルドが使われていたと言われているが、真偽は不明。その資源が狙われ、度々戦争が起きていた。資源を隠しておくための地下通路の存在が記述に残るが、未だに発見されていない。1300年前の戦争で滅亡。

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