PiPi's World 投稿小説

Step up!
その他リレー小説 - ファンタジー

の最初へ
 14
 16
の最後へ

Step up! 16

1限は占術の授業だ。
分厚い教科書、資料集の類を抱え、担当のグラッツィ先生が教室に入って来た。
「はい、始めます。授業の流れについて軽く話します…」
イントロダクションだ。これが少なくて5分、長くて授業全ての時間がかかる。
「…ではさっそく。プリントを…」
水晶占いについての資料だ。
─これだ─
カレンは先程のタロット占いの読みの甘さを反省した。
─水晶占いは魔力をかなり使うから、夜寝る前にやってみよう─
キ─ンコ─ン…
「あ、この穴埋め、少しだからやっておいて。では終わります。」
授業終了。
「やってみようよ。」
「もちろん!」
水晶占いの話だ。
「カレン、メアリー。次、休講だってよ。図書館行くぞ、図書館!」
「資料なくなる前に移動だ。」
セージとマイケルに引っ張られ、4人は図書館へ…。
─蔵書数20万を誇る学校図書館─これがダイヤモンド学館の自慢。中学・高校には珍しい規模だ。
桃色花園に関係する本を探す。
4人は地理歴史コーナーにやって来た。本の背表紙を見て、マイケルがつぶやく。
「すごい数だ…。」
桃色花園に関する本だけで…ざっと100冊。
「これ、全部は見れない。どうにかして選ばないと。」
司書に相談し、より正確かつ、分かりやすい国語で書かれた資料を13冊選んだ。
貸し出し手続きを済ませ、教室に戻る。
「そういえば旅は3泊4日だよね?」
メアリーがふと、言った。
「野宿?」
カレンがボケる。すかさずマイケルがつっこんだ。
「危ないし。寝てる間に行方不明になるって。」
「…ベンジャミン先生に相談しよう。」
セージが言った。
昼休み。職員室にやって来た。
「失礼します。」

SNSでこの小説を紹介

ファンタジーの他のリレー小説

こちらから小説を探す