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暗き刻
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暗き刻 2

「今日はナンすか?この前決着はつきましたよね?」
「今日はお前に頼みがあるんだ」
厳つい奴等が一同に頭を下げる。…ちょっと気分がいい。

「で、ナンすか?」
「最近俺達の仲間が襲われてるのは知ってるだろ?」
「聞いた事は…」
「犯人が分かったんだ」
「で?」
「殴りこみに失敗して今三人入院してる…、だから今回はお前に力を貸して欲しいんだ」
「場所は?」
「港の倉庫だ、明日の夜行こうかと思ってる。頼む力を貸してくれ!!」
「断る、じゃあな」
そして俺はその倉庫に一人で来てみた。中は物静かで聞こえるのは“化け物”の寝息ぐらいだ。

「アイツら人間相手に殴りこみに行った訳じゃなかったのか…」
そこにいた化け物は“闇猫”という妖魔だった。大きさは普通の猫と変わらない程の大きさだが、圧縮されたその筋力は一撃で人の骨を折れる程に強い。
「おい猫、人間に危害を加えるのはやめろ」
「…ん?何だお前は、前の奴等の仲間か?」
喋るのか…。
「おいお前、今俺が喋ったから驚いたろ?」
「全然」
「嘘つけ」
「いや全然」
「そうムキになるな、ホントは驚いたんだろ?」
「だから全然といっとろうが!!」
「頑固な奴だ…、あ〜言っとくが先に手出したのはアイツらだから」

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