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ポケモンSV 外伝
その他リレー小説 - 二次創作

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ポケモンSV 外伝 2

「ケンタ、自由に色んな物を見て感じてきてほしい。若いうちに家に引きこもりは勿体ないぞ!」

親父との話しを終えて家に帰った。
もし行くならパルデアのおばさんの家に行って入学手続きが済めば寮に入るそうだ。返事を保留にして部屋で一晩考えることにした。

「兄貴…?入るよ?」

「おぉ。いいぞ。」

妹が部屋を訪ねてきた。明るく成績優秀、人気もあり学級委員もこなす。何でこんなやつが妹なのか不思議でならない。

「お父さんからグレープアカデミーの話し聞いたらしいね?」

「あぁ。今どうするか考えてる。」

「こんな話し滅多に無いんだから!迷わず行けばいいじゃん!おばさんグルメだから美味しいものたくさん教えてくれそうだし!」

「ははっ。お前らしいや。」

おばさんに似てると言われている妹はポジティブの塊だ。おばさんも細かいことは気にしないタイプだ。

「兄貴は自由なほうが合ってるし、行っておいでよ!」

「そうだな。前向きに考えてはいるよ。」

前向きに考えてはいたが一つ悩むことが…。

「ムンムーン♪」

そうだ。こいつだ。

毎晩遊びに来るムウマだ。パルデアに行けばこいつとも会えなくなる。アカデミーに行けばなかなか実家には帰れない。

(どうしたもんかなぁ。なんやかんや懐いてしまってるし。そもそも話してみたとしても分かるのか?)

(何も言わないでいきなり居なくなるのは悪いし…。話してみるか。)

「なぁ?」

「ムン?」

引きこもりの相棒に初めて真剣に話しかけた。

「俺さ、もうすぐパルデアってとこに行くんだ。新しい学校に行くことになったんだ。」

ムウマは何を言ってるのか分からない様子だったが続けた。

「パルデアに行けばさ、俺だけ引っ越さないといけないんだ。だからしばらく遊びに来ても俺はここにいない…。」

「ムゥン…。」

伝わったのか?ムウマは初めて曇った表情になり顔を横に振った。


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