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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜
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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜 14

「そうですか…」
「で、あんたらは何処に行くつもりだ?」
「とりあえず、隣のフェイルの国まで」
「フェイルか…フェイルは確か、植物のモンスターに攻められてるそうだ」
「植物?」
「ああ、魔王は種族ごとに軍を編制してるらしい。だから、他の国にはまた別の種族が攻めてるんだろう」
「…詳しいですね」
「まあ、旅をしてるからな。そういう話を小耳に挟んだりするのさ」
ティムは続けて
「でも、こんな話耳にしたくもねえよ。せっかく勇者様が魔王を倒してくれたってのに、何でまた…」
ティムの表情は暗い。
「…大丈夫ですよ、また勇者様が現れて魔王を倒してくれますよ」
ピエールは励ますように言った。
「…そうだよな、勇者様が世界の危機に黙ってるはずねえもんな」
ティムの表情が少し明るくなった。
ピエールは自分が魔王を倒すとは言わなかった。魔王と対峙したことはないが、流石に今の自分が勝てるとは思っていなかった。
「…じゃあ、俺達はそろそろ失敬しようかな」
グゥ〜
言った側からピエールの腹が鳴った。
「あ…」
「なんだ?お前、メシ食ってねえのか?」
「(そう言えばそうだった…)」
「何ならココで食ってくか?」
「え!?いいんですか?」
ピエールの目が輝く。
「ああ、一人で食っててもつまんねえからよ」
「じゃあ、お言葉に甘えて」
ピエールはティムが料理してくれたモノを食した。
「うん、ウマイ」
満足そうなピエール。

そして、食べ終えるとティムに礼をして再び歩きだした。
時に襲い掛かる敵を倒し、経験を積みながら、漸く国境の関所に辿り着いた。
「話しは王から聞いております。どうかお気をつけて」
兵士は道を開けた。

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