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ドラゴンクエスト[〜それから〜
その他リレー小説 - 二次創作

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ドラゴンクエスト[〜それから〜 8

「よ!兄弟。久しぶりだな!」
男とヤンガスは、懐かしそうに腕を合わせた。
「なぁ。突然でワリぃんだが、この姫さんを見なかったか?」
ペラリと肖像画を見せる。相手はしばらく考えていたが、見たことがねぇな、と言った。
その後、情報屋の所に足を運んでみた。ミーティア姫の肖像には無反応だったが、エイクの持っていた本とメダルに興味を示した。
「このメダルは、サザンビーグの旧貨幣だよ。確か、すべて処分されたはずだが…。何故こんな物を?」
四人は顔を見合わせた。エイクが口を開く。
「その、肖像の女性の部屋にあったんです。」
「メダルは本に挟まれていたのよ。」
ゼシカが付け加える。
「何らかの関係があるのかもしれませんね。サザンビーグに行ってみてはいかがですか?」
情報屋の言葉に四人は頷いた。
「世話になったでがす。」
ヤンガスが一言お礼を述べ、四人は情報屋を後にした。

外に出ると、すでに空には星がまたたいていた。
「あ〜あ、お腹空いちゃった。」
ゼシカがお腹をさする。それを見たククールすかさず言う。
「な、エイク。今日は宿にしけこむとしねぇか?」
じろりとククールを睨みつけるゼシカ。
「あんた、ベルガラックでカジノに行けなかったもんだから、こっちで行こうって魂胆ね。」
「ち、違うよ。」
両手をひらひらさせるククール。
「OK.ここで泊まろう。」
俺の言葉にあからさまに喜ぶククールを見て、みんなで笑い合った。

「兄貴!ちょいとヤボ用を思い出したんで先に宿に行っててほしいでがす」
エイクたちはヤンガスの言うとおり先に宿へむかった。
「出てこい!!」
ヤンガスが怒鳴るようにいう。
「クックック…いつから気付いてた?」
「ナメられちゃあ困るでがすよ…。」
それには答えず、ヤンガスは声のする方を睨みつけた。ゆらり、と影が動く。
「さすが、暗黒神ラプソーンを倒しただけのことはある。」
声の持ち主は、ヤンガスを皮肉るように笑った。
「この声どこかで…」
ヤンガスは無意識のうちに頬の傷を触り始める。
「久しぶりだな、ヤンガス…」
姿をあらわした声の主をみて、ヤンガスは背中の斧に手をかけた。「カンダタ…」
ヤンガスの手に力がはいる。

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