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ドラゴンクエスト[〜それから〜
その他リレー小説 - 二次創作

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ドラゴンクエスト[〜それから〜 63

「な…んだ、コレ?」
エイクがその亀裂に思わず手で触れようとした時、グルーノが制した。
「ここから先は、ヤツの潜む場所ぞ。心して行こう」
ザフィスもそれに頷く。仲間たちがみなエイクを中心に集まり、目を合わせる。
「……行くぞ!」
エイクを筆頭に、みなが亀裂に飛び込んだ。
「ここは…」
エイクが怪訝そうな顔をする。
他の者も顔を上げる度に不思議そうな顔をしていた。そして皆つぶやいた。
「トロデーン城…」
エイクたちの目の前にあったのは、不思議な事にトロデーン城と同じ造りの城だった。
「ここに竜王が?」
「……いそうなニオイはしないでがす」
ヤンガスが自慢の鼻を利かせると、ククールが顔をしかめた。
「イヤな匂いが充満してやがる……」
「ほんとね。なんだか何十年も閉め切った倉庫みたい」
合わせてゼシカも頷いた。
「!!」
突然エイクが何かに気付いたかのような表情をし、走り出した。
「おい、待てよ!!」
「いるんだ!!」
「誰が!!」
「ミーティアだよ!!この城にいるんだ!!」
ククールはエイクを追う、しかし二人の距離は縮まるどころか広がっていった。
「行かせてやれ」
ククールの前に突然マントを付けた男が立ちふさがった。ククールは男を睨み付けると言った。
「何のようだ、マルチェロさんよ…」


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