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ワンスアポン・アタイム・インチャイナ娘。
その他リレー小説 - 二次創作

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ワンスアポン・アタイム・インチャイナ娘。 1

「どう?このウエディングドレス」
真っ白な部屋、両開きの窓から爽やかな風がはいり、白いカーテンがなびいている。
その白い部屋で赤い髪の女性が、ウエディングドレスを着て鏡台の前に座っている。
「綺麗だよ…、もうすぐ時間だね、銀さん来てくれるかな」
女性の後ろには眼鏡をかけた男性が、白いタキシード着て立っていた。
「新八…」
「あ、ごめん、余計な事言っちゃったね…」
「ううん…、銀さん死んじゃったの私のせいだし…」
「それは違う!!」
新八は女性の肩をつかむと叫んだ。そして肩を落とすと静かに言う。
「ごめん…、でも神楽ちゃんのせいじゃないよ」
「うん」
二人はどこか信じていた、死んだはずの銀時が、幽霊になって結婚式に来てくれると。
「行こう、神楽ちゃん…」
新八は神楽の手をとると、部屋を出て、廊下を歩き、ある扉の前に辿り着いた。
二人は顔を見合わせると頷いた、そして扉を開ける。
そこは教会…、というよりは大聖堂で、たくさんの座席に大勢の人々が座り、拍手している。
「みんな私たちを迎えてくれてるアル…」
「神楽ちゃん、こんなに人よんだの?というかこんな所どうやって借りたの?」
神楽は新八の口に指をあてると、何も言わずに台の上に立った。
「アタイの財宝かい?欲しけりゃくれてやるぜ…、探してみろ、この世の全てをそこに置いてきた」
ウオオオオォ!!
神楽が話し終えると、大聖堂にいた人々は興奮した様子で外へ走っていった。
残ったのは最初の10分の1程度の人数で、その半数が黒いスーツを着たSPだった。
「なに?さっきの人たち、そして誰?あのスーツの人たち!!」
「女王さ〜ん!!」
スーツの人たちの中、着物を着た女の子が手を振っている。頭には赤いリボン、肩にはライオンのぬいぐるみがのっている。神楽もそれに答えて手を振った。
「お〜、姫ちゃ〜ん!!」
「ん〜、そろそろよろしいでしょうか?」
神楽の行動に神父はまゆをピクピクさせている。

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