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ワンスアポン・アタイム・インチャイナ娘。
その他リレー小説 - 二次創作

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ワンスアポン・アタイム・インチャイナ娘。 2

「ああ、待たせたなジョン」
「ボブです…、では始メマァス、志村新八、アナタハ神楽を一生愛する事を誓いますか?」
「誓います」
神父は頷くと神楽の方をむく。
「神楽、アナタハ志村新八を一生愛する事を誓いますか?」
「誓います」
「それでは─」
パーン!!
新八が神楽の指に指輪をつけて、微笑んだ瞬間、大聖堂の中で乾いた音が鳴り響く。皆が一斉に出口に目をやった。
そこには紫の肌をした人物が銃を握り立っていた。頭には何か角のような物がついている。
「新八ー!!」
神楽が隣りを見ると新八が倒れていた。眼鏡は割れて床に落ちている。
「おい、行くぞ」SPの一人が神楽の腕をつかんで走りだす。かよわい神楽も抵抗するが、男の力にはかなわず連れていかれてしまった。
角の生えた連中とSPの銃撃戦が、二人を引き裂いたのであった。
「何で新八が…」顔を手で覆い絶望する神楽に、着物を着た女の子が後ろから抱き付くと、衝撃的事実を聞かされる。
「もう隠せないわね…、実は新八さん、大量殺戮兵器“殺首氣”(コロスケ)の発明者だったの…」
「え…」
神楽は動揺を隠せなかった。殺首氣といえば一年戦争期に“赤い悪魔”と恐れられた人型巨大兵器の名前だったからである。
「そんなの嘘よ!!」神楽は姫の腕を振り払う。
「信じられないのも無理ないわ、でも本当の事なの、彼は殺し屋なの!!」
「そんな…、殺首氣の発明者だけじゃなくて、殺し屋だったなんて」
「彼は最強のガンマン、そしてスナイパーだった…、敵が多い時は頭にプロペラを付けて空を飛び、相手の意表をつく、敵が少数の時はグラサンかけてビルの屋上から狙撃していた…、そう、13の数字をもつ殺し屋なの!!」
神楽は信じられなかった、確かに新八は“スペア”と呼んでいた白くて小さな袋を、一度も触らせてくれた事がなかった。
でも、それだけで新八を殺し屋、そして殺首氣の発明者にはしたくなかったのだ。
「女王さん、あなたの命も危ないわ、しばらく私の家で隠れてた方がいい」
神楽は新八が悪に染まっていたとうのを信じられなかったが、自分の命を最優先させ姫の家に隠れ住む事にした。

それから数ヵ月…

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