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僕の人生が変わった日
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僕の人生が変わった日 2

手を掻き水上に顔をだそうともがけばもがくほど沈んでいく。
このままじゃあ子猫を助けるどころか自分が死ぬだろう。
くっ苦しい、だんだん意識が遠くなっていく僕の最後はあんがいあっけないなぁ。まっ僕にお似合いっちゃお似合いな終わり方だけど。......
........
.....
...
..
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世界が真っ白だ。
あぁ、真っ白なんだ。人は最後に走馬灯を見たりするらしいけどそれは人生にいい思いでというか強い記憶がある人間だけが見るんだな。
それともあの世は全てを超えた白の何もない世界なのか。

白の世界か....なんだかどんどん光が強くなっていく。暖かな光が僕を包んでいくみたいだ。
いやっそれだけじゃない誰かが僕を呼んでいる。僕は光の方へ声のする方へ徐々に導かれて行く。
このままどこへ続くのかな....。
するとどこからか
「あなたは、変わるべき時がきたのです。いえ、これは特別なチャンスと言ってもよいでしょう。あなたに二人の運命が掛かっています。」

と言った。そう聞こえた。

「なおっ、 なおっ、 なお聞こえる??お願い目を醒まして。」
んっ僕の名前は、なおじゃないよ。誰のことなんだ。
僕はいつものように朝、母さんに呼び掛けられて起きるように目覚めた。


ところが目覚めてみるといつも以上に眩しい。あまりの眩しさで一瞬クラッとしてしまった。


んっ、いつもと部屋の雰囲気も何だか違うような気がする。僕はありがちなセリフを吐いた。

「ここは、どこなんだ。」

するといきなり僕の顔を誰かがサッと覗きこんだ。

「なお、良かった。目が覚めたんだね。もぉー本当に心配したんだから。」

僕の見覚えのない人物は、涙をうっすらと浮かべながらそう言った。




僕は、その人物をきちんと見たがやはり知らなかった。
ふと回りを見ると何人かが涙ぐんだり、または心配と安堵がごっちゃになった表情で僕を見つめている。


僕は頭が混乱してきた。いったい、どうなってるんだ。分けがわからない。


待てよ、そもそも目覚める前は何してたっけと自問自答してみる。............

ええと、学校を出ていつも通りに家に帰ったんだと思うけど...........

待てよ、待てよあぁっ、思い出した。猫を助けようとして逆に溺れたんだった。



あれっ、何かがおかしいぞ。僕があのあとそのまま溺れて仮に助け出されたなら病院にいると考えた方が妥当だ。
室内の様子も病院の様だし、そもそもベッドも病院の物って感じだしな。


ここで最大の謎が出てくる。それならば、なぜ僕の家族がベッドの回りにいないのか。
普通は心配して家族が真っ先にくるものだ。それなのに、僕を心配はしていても僕の知らない人達だ。
なぜここにいるんだ、誰なのだろう。



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