THE ENDLESS 82
静寂に支配された会議室。誰も口を開かず、無言である。
───パァン!
銃声が一つ。
それを聞いて、颯葉は目を開けた。緋色の瞳が輝く。
「出るぞ!」
「待ってました!」
その言葉にロキが椅子を倒しながら入口に向け、駆け出した。
手には『Trick or Sickle』が既に形作られている。
「ったく、小僧が♪」
そう言うカフカの口調も場にそぐわない楽しげなものである。
我慢できずに走り出したロキの後をカフカと颯葉が追いかけていった。
ロキが勢いよく扉を開いて、外に出た。その後からカフカと颯葉も現れる。
「団体さん、いらっしゃ〜い」
ロキが茶化すように呟いた。扉の外には20人程のプレイヤーが様々な武器を構えている。
「予想よりは多いな」
「だが、所詮、烏合の衆だ。大半は私達の敵じゃない」
颯葉はプレイヤー達を一瞥した。
「瞬間武器変更…『鬼ま…」