Hidden 8
俺は直ぐさま銀牙を男に投げ、同時に走った。空中で銀牙を抜き男を斬ろうと思っていたからだ。
しかし物事はそう上手くいかないものだ、背中から発砲音がし、そして俺は倒れた。
俺の意識が薄れていく中、目の前でチャップリンが男に刺されて死んだ。銀牙という刀に殺められて。
半年後…
─シルバーファング武器製造工場─
パーンパーン、網の目のような監視をすり抜けて、工場内で侵入者が銃を撃つ。サイレンと発砲音、そして怒号が響いていた。
「何をしている!!早く撃ち殺せ!!」
胸に勲章をつけた軍人が侵入者に向けて指をさす、兵士たちも銃を撃つが、いっこうに当たらない。
「私に貸せ!!」
偉そうな軍人が部下から銃を取り上げた瞬間、連続して銃声が鳴り響き、その上官以外みな頭を撃ち抜かれ倒れてしまった。
「ヒィ!!」野太い声が裏返り上官は尻餅をついた。
腰を抜かした上官に侵入者は近き、耳元でこう呟いた。
「俺の名は飛鳥、さぁRequiemの始まりだ…」
〜END〜