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クエストフォースエピソード3約束の地に
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クエストフォースエピソード3約束の地に 21

「そなたたち、何をしているのだ!!」
突如、力強い声が辺りを包んだ。
「陛下」
攻撃をしてきていた兵士たちの動きが止まった。
兵士たちの視線の先には女性がいた…
その女性を守るように二人の兵士がいた。
二人とも、身のこなしかたから相当の手慣れだとわかる。
おまけにその一人は、ヴィンも知っている人物だった。

「えっ、コハルミ?お前は、ここで何をやっているんだ…」
ヴィンの言葉にコハルミは少しも微動だにしなかった。
「おいおい、どういう事なんだよ…」
イージーの方にヴィンは視線を向けたが無視された。
「お前の話は、あのベルーナから聞いているヴィン」
そう言って、コハルミはヴィンと対峙していた兵士たちに目をやって、撤収の指示を出した。
ただ、副官だけはコハルミが呼んだ兵士たちに連行された。
「そなたが生きた伝説と呼ばれた勇者ヴィンなのですね」
陛下と呼ばれた女性がヴィンに近付いた。
「あんたは?」
「貴様、陛下に対してなんて口の聞き方だ!」
もう一人の護衛兵士が、ヴィンに怒鳴った。
「良いのです。このヴィン殿は転生したらしいのですから」
「転生って、なんだ」
ヴィンは、イージーに聞いたがイージーもわからないようだ。
「生まれ変わりの事だ」
コハルミが答えた。
「私は、ユウヒと申します。以後お見知りおきを…」
ヴィンは出会ったばかりのユウヒに全てを見透かされた…そんな気分になってしまう目をユウヒはしていた。
「そなたに会わせたい人がいるのです」
「そう、会わせたい人が…」
ヴィンはユウヒに連れられて、あるテントに着いた。
「このテントの中に会わせたい人がいるのか?」
「そうです。この中に…」
「じゃあ、入るぜ」
ヴィンはテントに入った。
「エッ、エミュ…」
テントの中には、エミュがいた。
「ヴィンさん!!生きているって、信じてましたよ」
エミュはヴィンの方に走ろうとするが、エミュは躓いて転んだ。
「すいません。嬉しすぎてこけてしまいました」
ヴィンは、エミュを見て驚いた。
なんと、エミュは右腕と視力をなくしているのだ。


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