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French Kiss
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French Kiss 1

怖い。
気持ち悪い。
嫌。
助けて。

男なんて大嫌い!

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ガバッ
チュンチュンチュン
「ゆ…夢か。はぁ。」

私は高瀬美羽、19歳。
大学に通いながら少しだけ芸能活動もしています。
高校生の時に知り合いのお姉ちゃんからモデルを進められたのがきっかけで、今はテレビにも出たりしてます。
そんな私は…中学生のある事件から大の男性恐怖症。
でも例外はいるわけで。
パパと弟の龍斗。それと…
チャラララ〜チャラ〜ララ♪
「はーい、もしも『みーうー!!!』
「あっ、ゆーや。どしたの??」
『どうしたじゃねーよ馬鹿。』
(ひぃ!!ゆーやが怖いよぉ)『今何時だと思ってんだよ。9時から撮影だろ!』
(ん??さつえい…あぁ!デート特集で今日は悠也と一緒に…ん??9時から?で。今は…)
枕元の時計を見ると
「あ゛ぁあぁああぁ!!!!」
8:45と書いてました。
「ゆーやぁあぁ。どーーじよぉ。ぐすっ」 
(家から少なくとも40分はかかるし…ヘアメイクも…うぅ。)
プップー
外からクラクションが。
『家の下にいるから3分で来い。』
ブッ。ツーツーツー。
「ゆーやぁ♪」

そっからの美羽は早かった。
10秒でパジャマ代わりのTシャツを脱ぎ、20秒でブラを着け(寝る時はノーブラ派)、1分で服を着た。
エレベーターを待たず階段を走ってマンションから出ると悠也の車が止まっていた。
「はぁはぁ。ゆ…ゆーや。はぁゲホッあ…ありが…とっ。」
『よく頑張ったな。偉い偉い♪さっ早く乗れ』
「うん。」
いつもよりスピードを出して車を走らす。
さっき美羽は40分かかるといったが、車を持たない美羽の交通手段は歩きとチャリと電車。
だから車で、しかも悠也が近道を行けば10分で着く。まぁ遅刻だが少しはマシだろう。

「あーぁ。美羽に付き合ったから俺まで遅刻だよ。」
「ご…ごめんなさい。」
「ふっ。なぁに今更言ってんだ。もー慣れたって。」
そう言って美羽の頭を撫でる悠也。美羽は悠也にこれをされると安心して機嫌が良くなるのだ。
「(ゆーや。ありがとう。)」
口に出すと照れるので心の中でお礼を言う美羽。

相沢悠也。
小学生の時に美羽が越して来て以来の幼なじみ。
そして、美羽が肉親以外で唯一平気な男。なぜなら美羽を助けたのは悠也だったから。

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