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君と僕
恋愛リレー小説 - ラブコメ

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君と僕 1

(僕は夢を見ている。君は誰だ?どこかで見たことがある……。
その長くて黒い髪……その白い肌……そしてその透き通った声……僕は君のことを)
……ジ」(ん?
「エイジ!朝だぞ起きろぉ!」
「わっ!なんだよチヒロかよ、おどかすなよ」
こいつはチヒロ。僕の幼馴染みでなにかとお節介。でも小柄でいつもいじめられている僕を守ってくれるいい子だ
まぁ…それ以上にチヒロにいじめられてるんだけどね「エイジが起きないから無理矢理起こしてるんじゃない!」
「んなこといったって限度があるだろ」

「うるさいうるさい!早くご飯食べなさいよ、学校遅れるじゃない!」
「もーわかったよう」
いつも通りの朝だ。チヒロとのやりとりも慌ただしい朝も。
さっきの夢のことは忘れよう気にしても仕方ないもんね
さて、ご飯作るかな
「今日はわたしが朝ご飯つくってあげるからありがたく思いなさいよ」
え……なんだって!?チヒロがご飯を?ヤバいぞヤバすぎる、このままじゃ学校じゃなくて病院行きだ!
この前のオムライスの二の舞いになってたまるか
ここはなんとしても料理を回避しなければ!
「あのさ、チヒロ。実は今日はコンビニでパン買おうと思ってたんだ。だからもう登校しない?かな?」
「何いってるのよ、コンビニなんてお金かかる上おいしくないじゃない!だまって座ってなさい」
しまった回避するどころか椅子に座らされるとは…。しかしまだ諦めないぞ!
「あのさ、実は今日は日直で早く学校に行かないといけないんだ」
「エイジつい二日前日直だったよね」
ハッ!しまった自ら墓穴を…
「あはは、そういえばそうだったか…な?」
「ふふっどうしてそんな嘘ついたのかな?」
やばいどうしよう。本音も言えないし、もう嘘もつけない………
うぅなんだか殺気が伝わってくる。
こうなったらとぼけるしかない!「いや、ホントに忘れてたんだよー」

「ふーん、ならいいけど、じゃあおとなしく料理できるの待ってなさいよ」
「う、うん……」
はぁ…これで料理は食べなきゃいけなくなったなぁ。でも僕の為に作ってくれてるんだしまぁいいかなぁ…「おまちどぉさまー遠慮なく食べなさいよ」
トホホ…こんなに沢山
「じゃいただきます……」「うっ!」「どうしたの?」「いいい、いや、あんまりおいしくてさ ははは」不味すぎる……

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