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空はいつまでも…
恋愛リレー小説 - 少年/少女

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空はいつまでも… 2

ホント亜由美には弱いんだよな、俺…。
…ん?亜由美がウチに来たって事は…、
「おい、亜由美。もしかして、夕飯とか作ってくれるのか?」
重大な事だった。自分で作るのは面倒だし、大して美味しくない。かといって、親父が作るモノは、まず食べ物じゃない。亜由美がウチの家事を手伝ってくれるんだったら…
「恭一…。あんた、私は家政婦じゃないのよ?」
亜由美は機嫌を損ねたようだ。やべっι
「そうゆう意味で言ったんじゃ…。」
「まぁ、いーわ。今夜の夕食楽しみにしてなさい。」
そう言って彼女は台所へと向かって行った。
手慣れた手つきで材料を出しそして、切る!!というか、まるで家にあるものを全て熟知しているかのような動きだぞ!まさか、最初から作る気まんまんだったとか?料理を作りながら、オレに質問を投げかける亜由美。
「恭一は明日からバイトなの?」
「うん?まぁ、そうだな」「ねぇねぇ、どんなバイトなの?」
「ファミレスのホール…疲れるぞぉ〜」
「ファミレスのホールって事は〜、恭一がオーダーとりに来たりするの?」
「おう、バリバリにオーダーをとるぞぉ」
自慢気にポーズをとる恭一「ねぇ、アタシがやったらどうなると思う?」
一瞬、空気が止まったような気がした…
「え…お前がやったら…?」
突然の質問に恭一も戸惑ってしまう。
「何よぅ。そんなに驚く事ないじゃない!」
亜由美は少し機嫌を崩しながら言う。
「だって、考えられねーよ。お前が接客なんて…。接客はスマイルじゃなきゃ駄目なんだぞ。」
慌てて恭一が答えた。…が、話をひどくしただけだった。
その答えに亜由美はもっと機嫌を崩したようだ。
「何よ!!私だって接客位出来るわよ!」
亜由美はそう言って、恭一の明日からのバイト先に電話をかけ始めた。


何故だ…何故なんだ。どうして世界はオレの思いもよらぬ方向に走るんだ…昨日、亜由美がオレのバイト先に電話をかけて今日、面接にやってきている。しかもオレのバイト先の店長は可愛い子が大好きなエロ店長だ…はぁ〜疲れる。
「どうしたの、恭一君溜息なんてついちゃって」

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